フォロワー数増加の共通点は質の高い動画コンテンツ!中国マーケティングラボ(CNMLab)が全10部門の2024年下半期REDアカウントフォロワー数ランキングTOP10を発表

調査背景


 REDは、全世界で月間アクティブユーザーが3.1億人を突破した中国発のライフスタイル共有アプリです。ユーザーのメイン層は20〜30代女性、一線・二線都市(※1)出身の消費力の高い方ですが、近年では男性ユーザーの割合も30%程度まで上昇(※2)しています。女性に人気の化粧品やファッション、出産、育児教育の他、旅行、食べ物、日常のライフハックに関する情報など、現在ではあらゆる人の関心事を検索・シェアできる場所に発展しています。また、多くの人が商品購入やサービス契約前の参考にするため、他者のレビューや企業の発信を見るなど情報の収集・検索サービスとしての役割も強まっています。

 また、REDを活用した情報発信や良質なUGCの創出が商品やブランドの認知、売上向上につながる事例が相次いでいることから、当社には企業からのREDを活用したマーケティングのご相談が増えています。そこで、RED公式アカウント運用やマーケティングプロモーションにおけるKOL、KOC起用の際にお役立ていただけるよう、本ランキングを定期的に集計・発表しております。

※1 中国では、中国の経済情報に特化したメディアグループ「第一財経」が定めた指標に沿って全337都市を階級に区分しており、2022年6月に発表されたランキングでは、上海市、北京市、広州市(広東省)、深セン市(広東省)などが一線・二線都市に当たる(https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/06/9f9df69f8ed862ca.html
※2 出典:小紅書官方開示情報

「REDアカウントフォロワー数ランキングTOP10」(全10部門)結果発表!


■ドラッグ・バラエティストア、免税店

1位の「ドン・キホーテ」、2位の「マツモトキヨシ」、3位の「ロフト」のアカウントフォロワー数が2024年6月と比べて大きく増加しています。それぞれのアカウントでは動画コンテンツを頻繁に発信しており、コンテンツの質の高さがフォロワー数増加に繋がっていると考えられます。また、ドン・キホーテ、マツモトキヨシ、ロフトはインバウンド観光客からの人気が高いため、訪日時に来店を検討しているREDユーザーがアカウントをフォローしていると予想されます。

10位の「コスメキッチン」は、2024年7月からRED公式アカウントの運用を開始しています。店頭で撮影された、美容商品を紹介する動画コンテンツの人気が高く、運用開始から今までの約6か月間でフォロワー数は1万人超え。ここ最近新たに開設された公式アカウントの中では、特にフォロワー数の伸びが高く今後の動向が注目されるアカウントの一つです。

■中古品

インバウンド観光客からの中古品のニーズは引き続き高く、RED上でも中古品関連のワードが常に多く検索されています。ランキング上位のアカウントでは、店員の方がおすすめ商品を紹介するコンテンツを発信しているケースが多いです。また、日本の中古店関連の情報を検索しているユーザーに興味を持ってもらうために、商品の品揃えやお店・スタッフの雰囲気など、幅広い情報を盛り込んだコンテンツ企画がなされています。

ただし、中古品は他業種と比べてRED上での規制やルールが多いカテゴリーのため、コンテンツの内容や広告配信など、REDのプロモーションルールに従って運用するように注意しましょう。

■百貨店・商業施設

1位の「三越伊势丹」は、2024年6月と比べてフォロワー数が約1.6万人増加。他のカテゴリーと同様、百貨店・商業施設カテゴリーでも、質の高い動画コンテンツを発信しているアカウントが大きくフォロワーを伸ばしている状況です。

2位の「GINZA SIX」の公式アカウントでは、各テナントの紹介など、高級感を意識したコンテンツの人気が高いです。また、2024年9月に開始した5位の「LUMINE」の公式アカウントでは、ルミネ新宿を中心として、新宿での買い物を検討している方に対してのコンテンツが多いです。この二つのアカウントのように、複数のテナントや店舗がある場合は、その中でも特に人気のあるテナントや店舗を中心としたコンテンツづくりが有効です。

■ホテル

■飲食

引き続き、1位の「代官山Candy apple」のアカウントの人気が高く、2024年6月と比べて約2.2万人ほどフォロワー数が増加しています。

飲食カテゴリーは、他業種と比べてREDアカウントを運営している企業がまだ少ないものの、日本の食はインバウンド観光客から高い人気や評価を得ています。そのため、REDアカウントを開設して適切なコンテンツの発信を行うことができれば、フォロワー数の増加や認知向上に繋がると考えられます。

まだまだ先行者メリットが見込めるカテゴリーのため、インバウンド向けの取り組みを検討されている企業様は、ぜひ早期のアカウント開設・運用開始をおすすめします。

■ファッション

■ジュエリー・宝飾品

■日本人単独女性

ランキング全体で見ると、エンタメ、アーティスト、ファッション、美容など、カテゴリーが多岐に分散しているという特徴が見られますが、人気ランキングの上位に大きな変化はありません。年々日本人インフルエンサーのRED活用が増加している中で、インフルエンサーのカテゴリーをもとに、既に各カテゴリーで人気のある方のアカウントで発信されているコンテンツ内容を参考にして、自社アカウントのコンテンツを考えることも有効です。

■日本人単独男性

■在日中国人女性

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調査概要


調査対象:REDに存在するアカウント
調査日:2024年12月17日(火)
調査方法:アライドアーキテクツ株式会社および株式会社オセロの社員による目視での確認

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