米国最大のジュエリー小売企業であるシグネット・ジュエラーズは仮想世界への進出を始めている。
シグネット・ジュエラーズが所有するブランド「Banter by Piercing Pagoda」は、デジタルファッションプラットフォームのDress Xと提携し、6つのユニークなスタイルのジュエリーコレクションを発売した。
このコレクションは現実世界とメタバースにまたがっており、3つのスタイルはデジタルでのみ入手可能だ。また3つのスタイルは仮想世界とBanterの店舗、及びオンラインで入手可能だという。シグネット・ジュエラーズが所有するブランドがメタバースの世界に参入するのはこれが初となる。
Banter by Piercing Pagodaの代表、ケシア・カフィーは次のように語る。「DressXと提携して、史上初のバーチャルおよびフィジタルジュエリーコレクションを作成できることを嬉しく思っています。このパートナーシップは、お客様がいる場所で機会を見出し、またファッションを通じて自己表現を促進するもう1つの方法になります。」
(フィジタル – Physical(フィジカル)とDigital(デジタル)を掛け合わせた造語。実世界とデジタルが密接に関わり合い、そして融合し、新たな生活体験を生み出している状態。)
DressXは、デジタル服専用の「メタクローゼット」として機能し、ユーザーは拡張現実(AR)を使用して自分のルックスを披露することができる。同社はNFTファッションアイテムも提供している。
ミレニアル世代とZ世代をターゲットとしてるDressXは、より持続可能で手頃な価格のファッションを求める声に応えることを目指している。これは、2022 LVMHイノベーションアワードの3D/バーチャルプロダクトエクスペリエンス & メタバースのカテゴリーでのファイナリストのひとつだった。
デジタルのみで提供されるスタイルは「デジタルの世界でのジュエリーの可能性を再考するものだ」とBanter by Piercing Pagodaは述べている。
「スターチャイルド」コレクションは天体の星と宝石をモチーフとしており、額と頬を飾るジュエリーとなっている。「ギルデッドグラム」は明るく大胆な仮面舞踏会スタイルのジェムフェイスマスクと組み合わせた小さくてエレガントな作品だ。
「フェロウシャススピリット」は動物にインスパイアされたスタイルとなっており、タイガーストライプをモチーフにしている。「ボールドゴールド」は分厚いゴールドチェーンを積み上げたようなスタイルになっている。
「チャードムード」はイビルアイからライオンの頭まで多くのチャームで構成されており、「ヴァーゴバイブス」は占星術をモチーフとしている。
これらのスタイルは、DressXアプリのAR機能で試すことが可能だ。
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