ジュエリーと時計のカテゴリーは、中国経済の復活とインフレ減速により、2030年まで力強い成長を遂げるだろうと、米国のコンサルティング企業であるベイン＆カンパニーは述べている。
イタリアのラグジュアリー業界団体であるアルタガンマ財団と協力して先週発表されたベインのラグジュアリー業界レポートによると、個人向けラグジュアリー市場は2030年までに530億ユーロから570億ユーロ（578.53億ドルから622.18億ドル）に達すると予想されており、2020年から倍以上の規模となる。
「ラグジュアリー業界はパンデミック後の成長として新しい段階を経験しており、回復力の新たな原動力が勝者と敗者を分けています」と、ベインのパートナーであり、この研究の筆頭著者であるクラウディア・ダルピツィオは述べている。
消費者は「アイコニックで超豪華」なジュエリーや時計によって満たされる「高揚の探求」によって駆り立てられるだろう、とベインは指摘した。景気後退の可能性への消費者の不安によって米国市場では減速が予想されるが、中国本土の市場再開と香港への観光再開は、ラグジュアリー品の販売を後押しするものとなる。
今年のいままで、消費者が「希少でより良いもの」の購入を検討しているため、ジュエリーと時計は「トップパフォーマンス」のカテゴリーとなっている。また、ラグジュアリー市場は、2022年の記録的な3,450億ユーロ（376.70億ドル）の規模と比較し、2023年には前年比12%増の3,600億ユーロから3,800億ユーロ（393.04億ドルから4,149.93億ドル）に成長するだろうと予測している。
コメント