作りたいが広がる。見て、仕入れて、学べる3日間
神戸国際宝飾展は西日本最大の宝飾展。29回目を迎える今年は過去最大の規模で開催され、注目を集めている。会場は神戸国際展示場。時間は10時~18時(最終日は17時)。主催は、RX Japan㈱。
全国はじめ海外から宝飾卸・メーカーなど460社が出展する(見込み)。出展商品は多岐にわたり、ライトジュエリーから高級ジュエリー、素材・パーツ・工具、天然石・宝石ルースなど、唯一無二の造形美が魅力の鉱物まで88万点が一堂に並び、商品を実際に見て仕入れることができる機会となる。さらに特別価格商品もあるようで、隈なく会場内を探すと価格だけではない特別な商品が見つかるかもしれない。事前に出品商品や出展社を公式ホームページで検索できるので、ある程度欲しい商品を絞っておくことも肝心だ。

来場者は、日本を中心に中国をはじめアジア各国の小売、メーカー、卸のバイヤーや、デザイナー、ソーシャルバイヤー、インフルエンサー・ライブバイヤーに加え、美容サロンや経営者、ハンドメイド作家など宝飾品ビジネスに関心のある人たちが訪れるように、近年は新規参入が増えている傾向にあるので出展社は対策が必要だ。市場では自分の価値観を大切にする傾向が強くなっていることもあり、多様性の中にも輝く個性ある商品を選ぶことで市場競争を勝ち抜きたい。
会場ではジュエリー製作に最適な素材・パーツは50万点に及び、制作に欠かせない工具なども入手可能。製作したいものに合わせた素材・パーツを探すもよし、素材・パーツを探しながら「ここからどんなジュエリー・アクセサリーができるかな?」とイメージしながら会場を見て回るもよし。仕入れの場としてだけではなく、トレンドや最新デザインを学ぶほか、様々な情報収集の場としても役に立つだろう。また、作家向けセミナーで学びスキルアップに役立てるなど、自分自身の興味次第で何倍にも展示会が役に立つので活用したい。
学べるセミナーは、会期2日目の16日(金)と17日(土)に開催される(申し込み不要だが立ち見の可能性もある)。

16日11時からは、「顧客を魅了するダイヤモンド販売:最先端テクノロジーを活用した実践セミナー」と題し、Sarine Technologies Ltd Sarine APACマネージングディレクターのエルラム ノイ氏による、最先端のテクノロジーを駆使したダイヤモンドの個性を最大限に引き出す方法やストーリーテリングの技術を用いて顧客を魅了する方法など実践的なノウハウを紹介する。

16日14時からは、「社員がインフルエンサーに!県外の顧客をつかむSNSマーケティング戦略」をテーマに、宝飾小売店が地元以外の商圏を広げることが急務とする中、㈱ルシルケイの鈴木晃司代表取締役社長が独自の販売哲学により社員(TIARA店長の杉田晴奈氏をインフルエンサーとして活用し、県外からの顧客集客。売上獲得に成功した事例を交えながら、Q&A形式で受講者の疑問に答えるという。

16日15時30分からは「GIAの真珠鑑別と最新アップデート」。宝石の中でも形成プロセスがユニークな存在である真珠は、宝石とジュエリーの取引において重要な役割を担っている。真珠には様々な色や形があり、貝の中で自然に形成されるものもあれば、養殖もある。真珠の品質と価値を評価する際には、考慮すべき様々な要素もある。同セミナーでは、GIA香港よりGIAシニア・ジェモロジストのシェリル・オー氏が来日し、GIAで天然や養殖などどのように検査されるのか、GIAの真珠検査結果の要因の概要など、真珠の鑑別について詳しく紹介するほか、最新のアップデートや発見も取り上げる。

17日の11時と14時からは、ハンドメイド作家やネットショップオーナー必見のセミナーが行われる。
11時のテーマは「賢い仕入れから売上・利益アップ!商品価格のキホンの考え方」で、14時は「SNSで目をひく!選ばれる商品写真の撮影ノウハウ」の2本を、ハンドメイド物販コンサルタントの㈱ラシエスタ代表取締役の山口実加氏が説明する。
公式:神戸国際宝飾展

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