4.5%増の来場者数を記録したJGW September

来場する各国バイヤーの変化を捉えることが鍵

Inform Marketsが主催する世界最大級のBtoB宝飾見本市「Jewellery & Gem World Hong Kong (JGW)」が、9月14日~20日の7日間、香港で開催され、変化の荒波にある中でもAWEとHKCECの2つの会場を合わせ46カ国と地域から約3,000社が集い、40以上の多彩なパビリオンを形成し、世界中の❝ユニーク❞バイヤーを魅了した。

149の国と地域から5万7,632人が来場

来場者数は、中国本土が成長を牽引し、前年比4.5%増となる149の国と地域から5万7,632人のバイヤーが訪れ、パンデミック後の記録を塗り替えた。注目すべきは数の多さではなく、その内容だ。

来場者数の内訳は、大きく香港、中国本土、国際市場の3つのセグメントに分けると、それぞれが全体の約3分1を占めた。その他の地域別では、北米が24.2%増、欧州は13.4%増、中央アジアは42.2%増を示し、活気に満ち溢れた数字が出た。

勢いが見られる新興地域。素材、機械、技術が成長を牽引

JGWのディレクター セリーヌ・ラウ氏は「バイヤーの多様さと強さは、JGWが世界の宝飾品・宝飾専門業者にとって主要なBtoB調達拠点としての地位を確立していることによる」と述べ、さらに今年の注目すべき変化としては「中国本土からのバイヤーが顕著に増加した。彼らは非常に意図的な調達アプローチを示し、鋭い集中力と必要なものを明確に理解していた」とした上で、広東、上海、北京といった一線都市は前年同期比で好成長を示し、中国人バイヤーの大多数を占め、中国国内の基盤を形成していると指摘した。

また、これらの確立されたコア市場を超える刺激的な勢いが新興地域にも見られ、最も成長が著しいのは陝西省、吉林省、河北省、湖南省とされた。これらの高成長省の多くは北部内陸地域に位置し、今後のJGWに影響をもたらす新たな源になると見られている。

さらに「北米のバイヤーの増加は新たな状態の到来を示している」とラウ氏は述べ、「地政学的緊張、関税圧力、高騰する金価格にもかかわらず、バイヤーは現在の市場現実に合わせた戦略に調整している。また、中央アジアからのバイヤーも増加しており、素材、機械、技術の需要増加がその地域のジュエリー業界の成長を牽引している」と付け加えた。

教育やジュエリーの創造性を確立するための技術力などを交えたビジネスの構築

ゼネラルマネージャーのアレン・シャン氏は「サプライヤーは5,6年ぶりに会った顧客と再び繋がっており、世界中からバイヤーが新たなパートナーやパートナーシップの再構築に訪れている」と、北米や欧州のバイヤーの復帰に対する出展社からのフィードバックに注目し、「バイヤーもより機敏な調達戦略を採用している。彼らは迅速に販売できる在庫に強く重点を置き、急速に変化する市場に対応している。業界の適応力が示されている」と解いている。

厳しい状況に業界がある時こそ、意欲的なバイヤーに選択肢を与えるための製品ラインナップの幅広さや奥深さにつながる規模の大きさが重要となり、単なる仕入れの場ではなく発見の場とする質の高い出展社、そして課題をチャンスに変えるための運営が一つになって業界をリードする見本市が成り立っている。

またジュエリー市場の成長著しい中央アジアに関してみれば、ただ単位商品を売りに行くだけではなく、商品知識に関する教育やジュエリーの創造性を確立するための技術力などを交えたビジネスの構築が求められており、各国それぞれの強みや戦略による競争が始まろうとしている。

JGW Septemberでは、かつてない質の高いプログラムが構築され活気づいた。9月16日には、500人以上のゲストが集まり、カラーダイヤモンド業界を前進させる新たな才能を称える祝賀の夜が開かれた。JWA(ジュエリーワールドアワード)によるNextGenカラージェム優秀賞が注目され、業界を再定義する18の新進する世界的リーダーを表彰した。これらの若き先駆者たちは、伝統への深い敬意と大胆な変革への推進力であり、倫理的な調達の推進、知識共有への投資、そして新技術の活用を通じて、より透明でつながりのある業界を築くという、絶妙なバランスが取られた。受賞した学生のコンセプトは、RMC Gems HK Co.の宝石を用いてプリンシパルスポンサーのEJIによって完成品として形となり、プロフェッショナルトラックの作品と共に展示された。さらに、タオティエングループ(金・ファッションジュエリー産業)と国際カラー宝石協会(ICA)の支援を受けた。

クリエイティブな才能の祝典では、業界の重要な議論が前面に押し出される知識セッションの舞台をシームレスに整えた。GEM+では、カラーダイヤモンド分野の関係者が集まり、ジェネレーションZのラグジュアリー消費やソーシャルコマースから持続可能性、リーダーシップ継承に至るまでの市場動向について議論した。GEM+は主要パートナーのICA GemLabとWilds Company Limitedの支援を受けた。

業界の革新の探求は、World Gold Council(WGC)やPlatinum Guild International(PGI)との提携によるライブデモンストレーションを通じて金属細工の芸術性を探求するSublime Shine 2.0ショーケースが続いた。

一方、デビアス・グループは、天然ダイヤモンドパイプラインにおける透明性、産地、持続可能性に焦点を当てた独占的な「ショー&テル」セッションを開催し、これらの洞察をさらに補足した。

この知的プログラムの真の中心はHKCECのThe Stageにあった。世界有数の組織による専門家主導の活発なセミナーシリーズが開催された。この広範な名簿には、Diamond Federation of Hong Kong, China Limited; Hong Kong Jewellery & Jade Manufacturers Association; International Fei Cui Jade Association; Japan Pearl Promotion Society; L’ECOLE Asia Pacific, School of Jewelry Arts; PGI; Shanghai International Jewelry and Style District, and Zhengzhou Research Institute, China University of Geosciences (Beijing)などが名を連ねた。

このセミナーの大きなハイライトは、「香港が宝飾業界にとって金取引センターとしての利点」と題したパネルで、香港金銀装飾職人・商人総組合(HKGSGU)と提携して開催された。香港金取引所会長のヘイウッド・チョン博士が基調講演を行い、業界の重鎮ケント・ウォン(周大福)が加わった。 レックス・ラム(HKGSGU)とエドマンド・チョウ(深圳BATAR)。彼らは共に、この都市が世界的な金取引の拠点としてどのような位置づけをしているのか、そしてそれがより広範なジュエリー業界にどのように具体的な利益をもたらすのかを探った。

さらに教育的な範囲を広げるため、コンテンツクリエイター向けに特化した初めての中国語(マンダリン語)カラージェムストーンマスタークラスもプログラムに登場した。4つの宝石学研究所(IGI、AIGS、SSEF、GÜBELIN)と提携して開催されたマスタークラスでは、高度な同定、原産地認証、処理認識を扱った。

The New Jewellerは20周年を迎え、このイベントを節目となる今年の礎として位置づけた。

2027年のJGW Septemberは、引き続き2会場で構成され、AWEは2027年9月14日~18日までで、HKCECは16日~20日まで開催される。

2027年のJGW Septemberは、9月14日~20日まで

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