町工場の技術を使って生まれたアートジュエリー

大阪・心斎橋パルコで3月18日~4月2日に開催

株式会社パルコ(本社:東京都渋谷区、以下パルコ)が運営する、コミュニティ型ワーキングスペース「SkiiMa(スキーマ)」は現代美術家の田添かおりによる Small Factory Ring Exhibition「”OPEN WHITE WORLD”」を2023年3月18日~4月2日まで【心斎橋PARCO 4F SkiiMa Gallery】にて開催いたします。

Small Factory Ring「町工場リング」は現代美術作家である田添かおりがデザインを手がけ、東京都大田区にある町工場の矢澤製作所が中心となって製作されているアートジュエリー作品です。大田区には金属など精密加工を行う町工場が多数あり、そこで産業向けに生産される小さな部品をヒントに、各工場が持つ特殊な技術を紹介する様々なコラボレーションモデルを展開してきました。今回は、新潟県燕市にある金属洋食器を手がける高桑金属株式会社の協力を経て製作された新作の琺瑯モデルをご紹介します。金属製品でありながら、琺瑯のぽってりとしたコーティングにより暖かみを感じられるシリーズです。

Small Factory Ringの特徴は、リングの構造が指に装着するリングのパーツと装飾のポイントとなるヘッドのパーツからなっていることです。それらはネジ式により組み立てることで、初めて完成します。そのためヘッドのパーツをいくつか持って多様な組み合わせを楽しむことができるのも魅力の一つです。
本展では、パーツを1個から購入できる販売会をはじめ、新作の琺瑯モデルの展示、受注会を開催します。
工業品をイメージしたシンプルで飽きのこないシャープなデザインが、性別を問わず支持されているSmall Factory Ringをぜひ会場にてご覧ください。

【開催概要】
タイトル: Small Factory Ring Exhibition「”OPEN WHITE WORLD”」
会期: 2023年3月18日(土)~4月2日(日)
営業時間: 10:00~20:00 ※最終日は17時まで
会場: SkiiMa Gallery(心斎橋PARCO 4F)
入場料:無料

■ステートメント
鍋や保存容器など、普段使われている日用品の琺瑯は、ぽってりと厚く塗られ焼かれているのですが、ファクトリーリングは、パーツが小さくて繊細なネジがあるため、厚すぎてはネジが効きません。ですから今回、普段はやらない琺瑯の厚さに、新潟県燕市にある高桑金属さんに挑戦していただきました。そのためしばらくは、安定していない様々な状態で仕上がってくると予想しています。
けれど、私としては厚くても薄くても、また時には地金が少し見えているとしても、どれも趣きがあって捨てがたいものと思っています。時々、古い琺瑯鍋の角が欠けて、黒く地金が見えちゃってるのがありますよね。けど、それがなんだか愛着があって使い続けてる。そんな感じになってほしい。
結論、何が言いたいのかといいますと、どれも大事なパーツ達。この均等ではない琺瑯が、一つずつ個性があって愛おしくも感じます。

■プロフィール
田添かおり(Kaori Tazoe) / アーティスト
横浜市在住。身近にある様々な素材を用いて、心象的な情景を空間全体使って体験する芸術を主に作品としている。主な展覧会に、横浜トリエンナーレ2005、今日の作家展2006、アーティストインレジデ ンス(Location One/NY)、黄金町バザール2008、2010など。ACC(アジアン・カルチュアル・カウンシル)2006年度助成。

■Small Factory Ringとは
機械産業品向けに精密加工生産をする町工場が大田区には多数あることをヒントに、現代美術作家である田添かおりがアートジュエリーとして企画、デザイン。特徴は、リングのパーツと、ヘッドのパーツをネジ式によって組み立てるというもの。
企画・デザイン:田添かおり(TAZOE)
製作:有限会社矢澤製作所
▶Instagram:@ smallfactoryring (https://www.instagram.com/smallfactoryring/

コメント

タイトルとURLをコピーしました