2022年のJCKラスベガスショーが終了した。ムードは非常に好調で、多くの出展社は全体的に好調な米国の小売市場で堅調な注文を受けたと報告している。(RAPAPORT)
インフレ、金利、株式市場の下落などの懸念がある状況にもかかわらず、堅調な個人消費及び商品不足が取引を促進した。過去2年間の制限の後で、来場者の出足は好調だった。
「私たちはショーが(コロナ)以前に戻ることを期待していました。今年は素晴らしいショーでした。多くの新しいクライアントを獲得し、多くのビジネスを行いました。」と、ニューヨークに本社を置くダイヤモンドサプライヤーであるKiran Gems USAの社長、セニル・ラハニは述べた。
インドを拠点とするダイヤモンドメーカーであるDharmanandan Diamondsのセールスおよびマーケティングディレクターであるビプル・スタリヤは、「バイヤー達は真剣に商品を探しています。ロシア産のダイヤモンド原石の調達が難しくなっているので、誰もが今後供給に制約が出るかもしれないと予想しています。インフレは高いものの、ダイヤモンドの需要は以前として強いです。」と語っている。
金曜日にスタートした展示会は、来場者が長蛇の列を作って入場した。過去コロナ禍で多くの業界関係者がこのイベントに参加できなかったため、このような展示会への意欲は非常に高かったようだ。昨年のショーでは海外参加者の出展は限られており、多くのソーシャルディスタンスルールがまだ実施されていた。
「客足は素晴らしかった」とニューヨークの卸売業者兼メーカーであるOm Color Diamondsの社長、バヴィク・ガンジーは述べた。「人々は初日に入るためにショーに並んでいました。営業から新規顧客との出会いまで、素晴らしいショーでした。マーケットはとても良く、価格は保たれています。」と付け加えた。
出展者は、米国のマクロ経済の影響がジュエリー業界にどう影響を与えているかどうかについて、さまざまな意見を述べている。ミシガン大学の消費者調査によると、6月初旬の消費者心理は5月と比較して14%低下し、その主な原因はインフレだという。一部のショー参加者は、ガソリンやその他の主要製品の価格の上昇がジュエリー購入者の可処分所得を減少させていることへの懸念を表明した。また、インフレがセクターに利益をもたらす可能性があると述べる人もいる。
ジュエリーブランドA.Jaffeの会長であり、ジュエリーサプライヤーのアライアンス「The Plumb Club」の社長、サム・サンドバーグは、「多くの点で、人々はジュエリー資産と見なしているため、インフレはプラスの効果をもたらしています。」と述べ「過去2ヶ月の株式市場の下落により、業界と高額のアイテムに影響を及ぼしています。」と付け加えた。
JCKは米国市場の今後の状況を左右することが多いため、出展社は重要なホリデーシーズンを含む下半期もこの勢いが続くとの確信を得ている。
ニューヨークのロチェスターに拠点を置くRDI DiamondsのCEO兼創設者であるマイケル・インデリカートは、ショーへの参加が多かったことに同意した。「(良いビジネスは)今後少なくとも数ヶ月は続くと思う。」と彼は予測している。
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