世界は広い。デジタル社会で一気に世界が開けあらゆる可能性が大きく広がった。スピードも早く、グローバルスタンダードが色々なところで取り入れられ、多様化の風に翻弄されている。
しかし、それとは逆に各地域の良さが鮮明になった。海外の大自然やノスタルジックな文化に憧れてしまうように、日本の文化に触れたいと多くの観光客が海外からやってきている。
様変わりした生活スタイルに加速した価値観の変化。Z世代がつくるマーケットでは明らかにオリジナルによる新しい価値が生まれている。流行りの栄えスポットでさえ、自分だけの瞬間を楽しむ若者が多い。同じ場所でも特別な瞬間を人それぞれが価値として認め合っている。
ものづくりやサービスにしても、今の価値観やスタイルを反映させるべく変化が必要だ。同じものは好まれないが、昭和のノスタルジーが流行るなど、当たり前のコトやモノをZ世代は新しいものとして受け入れている場合もあり、マーケティングが必要不可欠なことは明らかで、必要と思ったときに始めてもすぐに理解できるものではないので、早めに取り入れることが勧められている。
ビジネスも遊びもグローバルに広がったことでチャンスも広がった。これからは独自性が大切になる。海外にはない日本の良さを伸ばしていける。もともと備えている日本式。日本の心。培った繊細なものづくり。日々手にしている自分たちの商品に自信を持って世界にアピールすべき時が「今」であろう。日本が好きな人は国内外に大勢存在する。自分たちでは気づかない良いところもたくさんある。まずは自分たちをポジティブに評価していくことも必要で、それにはがんばっている自分たちを認め合いたい。今はまだ日本で評価してくれるところが無くとも、広い世界では求める人がいるはずだ。
海外では相手を褒める習慣があるという。パーティなどで相手が身に着けているジュエリーを褒めるそうだ。それには理由もあり、ジュエリーを贈ったパートナーを褒めることにつながるからだそうだ。素敵な習慣であるとともに、自分だけではなく周りにいる人たちみんなで過ごす大切な時間を楽しくする術であることに気づかされる。
海外に行った、予約の取れない店で食べた、タマワンに住んでいる、高級品を所持している。大切なことは、そこから何を得て、何を伝えることができたかであろう。周りにいる人の時間をいかに大切にしていたかが問われる。
すべてはツールで、人それぞれの人生に役立つものであるべきだ。そこに携わることができて、達成感や幸せを感じはずである。 技術力や職人技、人に価値を見出すべきだ。実際に想いを込めてこだわりを持ったモノは売れている。質が高いわけでもなく、技術力が突出しているわけでもなくても、他にはないデザインや拘わりが共感され、特別なモノになる。モノがあふれている時代だ。もっと自由に楽しむべきだろう。
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