鑑定機関IGIは売却される可能性

1月12日、ブルームバーグはレポートでIGIの現在の所有者である中国・上海のFosun Group(復星国際)が同グレーディングラボの売却を検討していると報じた。

IGIはベルギー・アントワープに拠点を持つ鑑定機関であり、CEOであるローランド・ローリーはこのブルームバーグの報道を認めた。「株主は、IGIが新しい成長段階に入る準備ができていると信じており、現在、会社のビジョンをさらに成長させるための候補投資家を見直している。」とローリーは述べた。また彼は、IGIはCEOとそのマネージャーが運営する独立した会社であり続けると付け加えた。

中国・上海のFosun Groupは子会社であるShanghai Yuyuan Tourist Mart Co.(上海豫園旅游商城)を通じて2018年にIGIの株式の80%を1.88億ドルで買収した。残りの20%はCEOであるローリーと彼の家族が所有している。

ブルームバーグは匿名の情報を引用し、FosunはIGIの現在の評価額を2.25億ユーロ(2.15億ドル)としていると述べている。また、Fosunはドイツ銀行を通じて買い手を探していると述べた。

Fosun Groupは、小売、ヘルスケア、不動産、金融サービス、鉱業などの企業を持つ中国最大の非国有コングロマリットの1つだ。同社は既に、12ヶ月以内に110億ドルのノンコア資産を売却する計画があると発表している。

ローリーは、IGIがいくつかの「実りある成長」を経験し、変化が起こっていると言う。「この変化の可能性はIGIチーム全体にとって非常にエキサイティングな挑戦であり、CEOとして、将来的にはさらに良い結果を達成すると確信しています。」と彼は述べた。

IGIは1975年に設立された鑑定機関で、ダイヤモンドやその他の宝石の鑑定、鑑別を行う世界の2大鑑定機関のうちの一つだ。IGIは現在世界中に25以上の拠点を持ち、ダイヤモンド業界の専門家を育成する14の宝石学学校を運営してる。

昨年、AGSはダイヤモンドグレーディングラボ事業を閉鎖、GIAの事業として統合された。また今年1月11日にはイスラエルのSarine TechnologiesがアメリカのGCALの過半数の株式取得を発表。ダイヤモンド鑑定業界は現在、かつてない変革の時期を迎えている。

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