国際ダイヤモンド業界市場 週間レポート 23.01.13[RAPAPORT]

  • ダイヤモンドの需要が伸び悩んでおり、ダイヤモンドの取引不確実性が高まっている。
  • 研磨業者は需要の低い商品の在庫を削減しようとしているため、ポリッシュダイヤモンドの生産性は低くなっている。
  • 原石の二次マーケットでの価格が下落している中、来週のデビアスのサイトに注目が集まる。
  • Macy’sはホリデー シーズンの売り上げが期待より低かったため、2023年には米国の消費者が圧力にさらされると警告している。
  • 独立小売店は今シーズンは土壇場の駆け込み需要に救われたと述べている。
  • 中国政府は旧正月を目前に入境者の検疫を廃止し、経済が再始動しようとしている。
  • ディワリの期間の売上によりタイタンの第3四半期のジュエリー売上は11%増加した。
  • SarineはGCALの過半数の株式を取得。
  • チャールズ・スタンレーが北米のデビアスブランドの社長を退任。
  • シグネットは、ジェイミー・シングルトンを社長兼最高消費者責任者に昇進させる。
ファンシーシェイプ

ファッションジュエリーの促進が、長めのオーバル、エメラルドカット、ラディアントの需要を促進している。ミディアムとショート比率の商品は需要が弱く、価値が下落している。 0.30~1.20ctのファンシーシェイプの需要は低い。1.25ctアップ、F-J、VS-SIの商品の需要は安定。カット品質の良いファンシーシェイプの供給不足が価格を支持している。オーバルを筆頭に、ラディアント、エメラルド、ペア、クッション、マーキスがそれに続く。 消費者が様々なシェイプを求めているので小売店はより幅広いシェイプを取り扱い始めている。大きなサイズのファンシーシェイプに関しては通常よりも高い価格で取引されており、エクセレントカットのファンシーシェイプにはプレミアム価格が設定されている。カットの優れないファンシーシェイプは依然として販売が困難。

アメリカ

小売業者と取引業者が第1四半期の在庫ニーズを評価するにつれ、市場感情は様々。多くの業者が、ホリデーシーズンで販売されたものの補充品を見つけるのに苦労している。ハイエンドのジュエリーブランドの需要は高く安定している。1ct、D、IFダイヤモンドの注文と価格は安定。メモ取引は順調な販売。ジュエラーはバレンタインのプロモーションを準備している。

ベルギー

マーケットは静か。年末年始の休暇から明け、月曜日にダイヤモンド取引所が再開した。ディーラーは希望を抱いているが、中国が旅行制限を解除するにつれ、極東市場について確信が持てない。1ct未満、D-G、IF-VVSは好調。原石の二次市場の価格が下降しているため、今月16日から20日のデビアスのサイトを前にして原石市場は慎重になっている。

イスラエル

クライアントの休暇期間からの戻りは緩やかなため取引は遅い。ハイブランドからの選択的な需要がある。米国と中国の市場は依然として不確実なため、2023年上半期の期待値は低い。ディーラーは価格水準を注視している。来週のデビアスのサイトが市場の方向性を示す可能性がある。

インド

中国からの新たな関心により、0.30ct、D-G、IF-VS2、3EXのドシエ付の需要の改善が促されている。ブライダルシーズンに地元の市場が安定。米国とヨーロッパのディーラーは休暇が明けて来たところで、在庫のニーズの判断をしている。ダイヤモンド原石の取引は安定しており、より小さなダイヤモンドは安定。ポリッシュダイヤモンドの生産は依然として生産能力を下回っているが、第1四半期の注文の増加が期待されており、生産は上昇し始めている。-2、スター、メレサイズで売上が顕著に成長している。

中国・香港

お祝いのショッピングシーズンに市場感情は様々。小売業の回復が先細りになったため、地域経済は昨年よりも減速している。1〜2ctのダイヤモンドの需要は安定している。中国は新型コロナウイルスの波に続いて好転の兆しを見せている。1月22日の旧正月を前にゴールドジュエリーに集中している。

コメント

タイトルとURLをコピーしました