カナダ産ダイヤモンド、オリオンノースとトーラスキンバーライトで高いType2aの産出割合 – スターダイヤモンドが発表

一般的に広く知られてはいないが、ダイヤモンドは不純物元素によってタイプが分けられる。
地中深くの自然環境化で成長するダイヤモンドはその成長過程で容易に周囲の不純物を取り込む性質があり、そのためほとんどの天然ダイヤモンドは不純物として窒素を含有している。この窒素原子を取り込んでいるダイヤモンドをType1と呼ぶが、ごく稀に窒素原子を含まない(ほぼ炭素原子だけで構成されている – 純度の高い)ダイヤモンドが存在し、これはType2aと呼ばれる。
このType2aは天然ダイヤモンドの2%未満の割合でしか産出されず、その希少性と共に不純物が極めて少ない美しさから価値が高いとされる。

カナダ、スターダイヤモンド社は、オリオンノースとトーラスキンバーライトから採取されたダイヤモンド原石に含まれるTypeⅡaの割合が高いという調査結果を発表した。

スターダイヤモンドは、スター・オリオン鉱山エリア内の複数ユニットで発見されるType2aの割合が「異常に高い」と述べており、一部のユニットでは52%、別のユニットでは45%がType2aだと発表している。(一般的な鉱山からの産出では前述の通り2%未満と言われている)

スター・オリオン鉱山は、スターダイヤモンドがカナダ、サスカチュワン州に所有するダイヤモンド鉱山で、環境評価法の下で承認され、2018年にバルクサンプリングが開始された。

現在稼働しているダイヤモンド鉱山の中で限られた鉱山だけが”定期的”にType2aのダイヤモンドを産出しており、レソト王国のLetseng-la-Terae(Letseng鉱山)やボツワナのKaroweがType2aダイヤモンドを産出する鉱山として知られている。

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