アルロサ、2024年の生産量が約5%減少

アルロサの2024年のダイヤモンド原石生産量は、制裁、需要の低迷、原石価格の下落を受けて前年から4.6%減少した。

ロシアの鉱山会社であるアルロサは、年間生産量が3300万カラットとなり、前年の3460万カラットから減少したと、ヤクーチア地域政府のアイセン・ニコラエフ首長が声明で発表した。この減少は、世界経済の状況を踏まえて計画されたものではあるが、同社が来年の生産量削減と人員削減を発表した直後のタイミングでの公表となった。

また、アルロサは制裁の影響で、アンゴラのカトカ鉱山とルエレ鉱山における持分を売却せざるを得ず、これが生産量全体にさらに打撃を与えることとなる。一方、ロシア政府所有の宝石・貴金属保管機関ゴフランは先月、アルロサで売れ残った原石を1億ドル以上で購入し、同社を支援した。

生産と販売が圧迫されているにもかかわらず、アルロサは2024年にヤクーチア政府に500億ルーブル(約4億8410万ドル)を支払ったとニコラエフは述べた。同額が2025年にも支払われる予定である。

「2025年の財務および経済計画では、共和国予算への拠出額の増加が見込まれている」と同社は述べた。

さらに、アルロサは鉱床の改善を進めていると、CEOのパベル・マリニチェフは声明で説明した。同社はアイハル鉱山での地下プロジェクト第4フェーズの建設を開始し、ジュビリー露天掘り鉱床の中央部からの鉱石採掘を再開した。また、現在再建待ちのミール鉱山における工学的調査を完了し、好意的な評価を得たとマリニチェフは付け加えた。

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