- 需要が低迷する中で、ダイヤモンド価格の下落が続き市場は厳しい。
- 米国のバイヤーはユダヤの祝日とイースター、納税期限に注意を払っている。
- 中国本土市場は低調だが、香港市場は改善を続けている。
- 周大福の第4四半期の小売売上高は+14%、六福の第4四半期の既存店売上は+83%になった。
- 1ヶ月前より更にメレサイズダイヤモンドへの警戒が増している。
- ポリッシュダイヤモンドの生産レベルは依然としてキャパを下回っており、二次市場でのダイヤモンド原石価格は弱くなっている。
- インドの3月のポリッシュダイヤモンドの輸出は-33%の16億ドル、原石の輸入は-19%の17億ドルとなった。
- ペトラダイヤモンドの第3四半期売上高は、3月の堅調な入札価格にもかかわらず、ウィリアムソン鉱山の閉鎖により-52%の6,800万ドルとなった。
- マウンテン・プロビンスの第1四半期の売上は42%増の9,500万ドルとなった。
- サザビーズHKは5000万ドルの売上を達成。
- シグネット・ジュエラーズは第4四半期にエンゲージメントブームが訪れるのを予測している。
ファンシーシェイプ
ファッションジュエリーの促進が、長めのオーバル、エメラルドカット、ラディアントの需要を促進している。ミディアム・ショート比率の商品は需要が弱く、価値が下落している。 0.30~1.20ctのファンシーシェイプの需要は低い。1.25ctアップ、F-J、VS-SIの商品の需要は安定。カット品質の良いファンシーシェイプの供給不足が価格を支持している。オーバルを筆頭に、ラディアント、エメラルド、ペア、クッション、マーキスがそれに続く。 消費者が様々なシェイプを求めているので小売店はより幅広いシェイプを取り扱い始めている。大きなサイズのファンシーシェイプに関しては通常よりも高い価格で取引されており、エクセレントカットのファンシーシェイプにはプレミアム価格が設定されている。カットの優れないファンシーシェイプは依然として販売が困難。
アメリカ
ディーラー市場は緩やか。企業は4月18日の納税期限への対応に集中しており、商品を急いで購入する必要性が少ない。婚約指輪セグメントはわずかに下落し、1ct、F-I、VS-SI、3EX商品の需要が低調。シグネット・ジュエラーズは、下半期にブライダルジュエリーの市場が再活性すると見込んでいる。細長いオーバル、エメラルド、クッションは依然として非常に好調。
ベルギー
市場の低迷が長期化することへの懸念が高まっており、市場活動は非常に低いレベル。ファンシーカラーやファンシーシェイプなどの一部の特定のニッチカテゴリは安定している。ディーラーは、一般品質のラウンドの在庫を増やすことに慎重になっている。5月11日から14日に開催されるジェムジュネーブ ショーに期待している人も多い。ヨーロッパのラグジュアリーブランドが安定したハイエンド商品の需要を牽引している。
イスラエル
ユダヤの休日(過ぎ越し)の後、取引は徐々に戻りつつある。一部の企業は第1四半期の売上目標を達成できておらず、取引感情は弱い。取引が緩やかな時期を利用して市況を見極め、下期の計画を立てている企業もいる。一部のファンシーシェイプのカテゴリが強く、供給不足も価格を支えている。第1四半期のポリッシュダイヤモンドの輸出は-36%の8.38億ドル、ダイヤモンド原石の輸入は-42%の2.87億ドルとなった。
インド
米国と中国市場の販売減少により市場は緩やか。地元の宝石商からの需要は安定。ファンシーシェイプはラウンドよりも動きが良い。メーカーは鑑定コストを節約しようとしており、1ct未満の鑑定書なしダイヤモンドに対する需要が高まっている。この時期としては比較的在庫が多い。製造業者はポリッシュダイヤモンドの生産量を増やすことを躊躇している。
中国・香港
3月の香港ショー以来、取引は慎重。国境が開放されたにも関わらず、中国本土から香港へのバイヤーの訪問は抑制されている。観光客が戻ってきたことで、香港の小売は回復しているが、中国本土は低迷している。0.30ct~1.0ct、D-J、VS-SIのダイヤモンドの需要は安定。金の相場価格が上昇するにつれて、金製品の売上は宝石がセットされたジュエリーを上回っている。
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