香港の観光再開に伴い周大福の売上が回復

香港を拠点とするジュエリー小売企業、周大福のグループ収入は、香港の観光産業が中国本土との国境再開による恩恵を受けたため、会計年度の最初の2ヶ月間で38%増加した。

「中国政府が本土で事業を復活させることに注力していることは、本土と香港とマカオの全てで小売と経済活動を推進するための積極的な触媒となり、2024年度の業績を支持している。」と同社は2024年3月31日までの年度の見通しで述べた。「私たちは、主要市場での事業の漸進的な再開に後押しされ、2024年度は、本土、香港、マカオでの成長を再開し、売上高の回復によって正常な年になると予想しています。」と付け加えた。

中国本土の売上高は、4月1日から5月31日までの間、前年比35%増加したと同社は指摘した。一方、香港とマカオでは、収益は前年比65%増加した。

この増加は、中国と香港間の旅行が閉鎖され、観光が停止していた3月31日終了の前会計年度の売上高の減速からの回復を示している。

前年度の売上高は12ヶ月間で4.3%減少して946.8億香港ドル(120.8億ドル)になったと同社は報告している。第4四半期の好調な販売は、景気回復に牽引されて、マイナスを大幅に相殺した。また、年間を通じて本土で正味1,631の販売拠点が開設された。この販売拠点の拡張により周大福の総販売店舗数は7,269となり、2025年会計年度までにオープンすると見積もっていた 7,000店舗を上回ったと同社は説明した。利益は20%減の54.9億香港ドル(7.7億ドル)となった。

中国本土の収入は、コロナの厳しい対策の中で6%減の818.2億香港ドル(104.4億ドル)となった。この売上減少は、政府が制限を緩和し、経済に拍車をかけるための措置を実施した年末の消費者心理の改善によって和らげらた。

香港、マカオ、その他の市場では、収益が9%増の130.6億香港ドル(16.7億ドル)となった。この成長は、中国本土からの観光の復活と、抑圧された需要のリバウンドによるブライダルジュエリーへの支出の増加によって推進された、と周大福は説明している。

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