米国はジンバブエ共和国のエマーソン・ムナンガグワ大統領に対し、金とダイヤモンドの密輸に関連した汚職と人権侵害の罪で制裁を与えた。
米国財務省外国資産管理室(OFAC)は先週、ムナンガグワ大統領がジンバブエで活動する金やダイヤモンドの密輸ネットワークに「保護の盾を提供している」と非難したと発表した。同大統領はまた、ジンバブエ当局に「違法市場での金とダイヤモンドの販売を促進」するよう指示し、その見返りに賄賂を受け取った疑いも持たれている。
米国はまた、「重大な人権侵害に関与した、またはその構成員が関与した」政府機関を含む組織の指導者またとしてムナンガグワ大統領に制裁を加えるとOFACは説明した。
「ジンバブエ共和国大統領は、現職もしくは元政府高官である外国人のため、またはそのような高官の代理として行動する人物であり、汚職に責任があるか、汚職に加担しているか、直接的もしくは間接的に関与した人物である。 国家資産の流用、個人的利益のための私有財産の収用、政府との契約や天然資源の採掘に関連した汚職、贈収賄などが含まれる。」とOFACは述べた。
ジョー・バイデン米大統領がジンバブエの国家非常事態を解除し、国民を標的にしないよう、国全体に対する制裁を解除する大統領令に署名したことを受け、OFACは新たな制裁を発動した。
「米国はジンバブエにおける民主主義の後退、人権侵害、政府の汚職を依然として深く懸念している。」と財務次官ウォーリー・アデイエモは述べた。「私たちが現在行っていることは、常に真実を明確にすることを目的としています。私たちの制裁はジンバブエ国民をターゲットにするものではありません。私たちは明確かつ具体的な目標に再び制裁を集中させています。」と続けた。
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