
景気と政治の不安定要素が影を落とし、高級品市場が低迷する中、LVMHの第1四半期売上高は減少した。その中で唯一売上を伸ばしたのはジュエリー部門だ。
LVMHが発表した3月31日までの3か月間の決算によると、時計・ジュエリー部門の売上高は前年同期比1%増の24億8000万ユーロ(28億1000万ドル)だった。
セシル・カバニス最高財務責任者(CFO)は、Seeking Alphaによるアナリスト向けの電話会議の中で、「ティファニーは、すべてのアイコニックなラインで素晴らしい成長を遂げた」と述べた。また、ティファニー店舗の継続的な改装も、LVMHの業績にプラスに働いた。
カバニスCFOは、「アイコニックな商品群と改装された店舗の両方で、ティファニーの変革計画の実行は大きく進展しており、それが成果に結びついている」と説明した。また「ブルガリは非常に力強く、中国の春節は非常に好調だった。ウォッチズ&ワンダーズ(ジュネーブ展示会)での反応も上々だった。タグ・ホイヤーも非常に好調である」と述べた。
LVMHグループ全体の売上高は、前期比2%減の203億1000万ユーロ(230億5000万ドル)だった。
ヨーロッパでの売上高は堅調だったが、米国と日本ではわずかに減少した。これは、前年同期に見られたような中国人観光客による消費の増加がなかったためだ。アジアのその他の地域での売上高は、前年同期並みだった。
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