アルロサ幹部、G7のダイヤモンド制裁は「効果がない」と嘲笑、トレーサビリティ技術の欠如を指摘

ロシアの国営ダイヤモンド鉱山会社であるアルロサの国際協力部門責任者、ピョートル・カラクチエフは、G7諸国によるロシア産ダイヤモンドへの制裁はトレーサビリティ技術によって裏付けられていないため「効果がない」と主張した。

独立系通信社インターファクスによると、カラクチエフは今月初め、カザフスタンのアスタナで開催された企業フォーラム「Khozaktiv-2025」において、「我々の敵対国が夢想した制裁は、我々に大きな影響を与えるはずだったが、少なくとも彼らにとって必要な効果を上げていない」と発言した。

同氏はさらに、「トレーサビリティは、G7がロシア産宝石の西側市場への流入を阻止するために導入を望んでいた重要な条件の一つである。しかし、これは現在機能していない。技術的な解決策がないからだ」と述べた。

G7諸国(EUを含む)は2024年1月にロシア産ダイヤモンドへの制裁を発動し、同年9月にトレーサビリティ技術を導入することを約束した。しかし、2024年6月に導入時期は2025年3月に延期され、その後2026年1月に再延期された。ダイヤモンド業界はこの延期を歓迎した。導入が急ぎすぎて不適切に計画されることへの懸念があったためである。

カラクチエフはそのスピーチで、アメリカとEUを嘲笑し、彼らの当局者が業界についてあまり理解しておらず、ロシアに対する統一された制裁を課す方法に関しても理解が乏しいと述べた。

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