2022年9月8日、英国のエリザベス女王2世が逝去された。その後多くのジェリーブランドやジュエリー関連組織は、次々とエリザベス女王2世への追悼の意を示している。
多くの人が指摘している通り、英国で最も長い期間即位した君主であるエリザベス女王2世はジュエリー愛好家であり、ジュエリーをよく着用していたことで知られている。今年の7月には、エリザベス女王2世のプラチナ・ジュビリー(即位70周年)を記念して有名な女王のジュエリーのいくつかがバッキンガム宮殿に展示された。
また、女王が王冠の宝石に関して話すTikTokのビデオは女王の死後に広く拡散された。「私はブラックプリンスのルビーが好きです」と言い、楽しそうに王冠を回している。
女王陛下の死は、すでにファッションカレンダーの大きなイベントの1つに影響を与えている。9月16~20日に予定されているロンドン・ファッション・ウィークは予定通り開催されるが、主催者である英国ファッション評議会は、女王の死に敬意を表しパーティーなど「重要ではない」イベントをキャンセルするよう要請した。
バーバリーはすでにファッションウィークのイベントをキャンセルしており、ホームページに女王への追悼の意を掲載している。また、英国の高級デパート、リバティとセルフリッジは、女王の死へ敬意を表し、9月10日(土)まで閉店していた。
また幾つかの人は、女王に関係するジュエリーについての論争を思い出している。2019年、当時の米国大統領であったドナルド・トランプ氏が英国を訪問した際に、エリザベス女王がバラク・オバマと妻のミシェル・オバマから贈られたブローチを身に着け、「ブローチ戦争」としてメッセージを伝えていたと考える人も多くいた。
女王の死はまた、長い間インドが所有権を主張してきた伝説の105.602ctsのダイヤモンド、コ・イ・ヌールについての長期にわたる論争をも再燃させている。(イラン、パキスタン、アフガニスタンもこのダイヤモンドの所有権を主張している。)
また、別の有名なダイヤモンド、530.20ctsのザ・グレート・スター・オブ・アフリカ(カリナンⅠ世)についても、王族が真の所有権を持っているかどうかについて議論する人もいる。
一方、特に英国を拠点とするジュエリーブランドや組織はソーシャルメディアで女王の死に厳粛に敬意を表している。英国の全米宝石商協会は、「エリザベス女王陛下の逝去を悼み、国民とともに哀悼の意を表し、彼女の揺るぎない奉仕に感謝します」とツイートした。「ひとつの時代が終わり、新しい時代が始まった。女王陛下は、ジュエリー業界の私たち全てにの記憶に残るでしょう。英国の私たちのメンバーと友人、そして彼女の王国と連邦に住んでいた全ての人々に、哀悼の意を表します。」と世界ジュエリー連盟のCIBJOはLinkedInに書いている。シグネット・ジュエラーズの英国部門は「H.Samuel と ERNEST JONESの私たち全員が、並外れた君主の喪失を悼むとともに、国民全体の悲しみに加わります。 私たちの思いと祈りはロイヤルファミリーと共にあります。」と書いている。また、デビアス・グループは、エリザベス女王の「揺るぎない強さ、逆境から立ち上がる力、愛にインスピレーションを受けている。」とツイートした。
パンドラの英国部門は、女王を「彼女の記念碑的な70年間の治世中、非常に多くの人に影響を与えた並外れた女性」と呼んだ。ウォッチ・オブ・スイスは、「王室に心からのお悔やみを申し上げるとともに、最も長く在位した君主である女王陛下の並外れた生涯に感謝いたします。現時点での私たちの悲しみは、世界中の人々が共有しています。女王陛下が国と連邦に捧げた生涯の奉仕を誇りを持って覚えているからです。」と述べている。
エリザベス女王2世のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
コメント