カミラ王妃のコ・イ・ヌール王冠着用は、インドに痛みを思い起こさせるのか

英国王チャールズ3世とカミラ王妃の戴冠式が来年5月6日に予定されており、コ・イ・ヌールダイヤモンドがセットされた象徴的な王冠は、カミラ王妃が着用する予定だと伝えられている。しかし、この王冠の着用は、英国とインドの関係に微妙な軋轢を生む可能性があるという。

この、タイプⅡa、Dカラー、105.602ctsのコ・イ・ヌールは、第二次シーク戦争によって1849年にパンジャーブがインド帝国の支配下に入った歳に、マハラジャによって、インド帝国を統治する女帝であったエリザベス女王に「降伏の証」として献上された。インドは1947年に英国から独立して以来、このダイヤモンドの返還を要求している。

インドのナレンドラ・モディ首相のインド人民党(BJP)は、戴冠式でコ・イ・ヌールを着用することはそれを使用することは「一部のインド人を大英帝国の時代に戻す」可能性があると警告した。

インド人民党の広報担当はテレグラフ紙に「カミラ王妃の戴冠式と王冠に付けられたコ・イ・ヌールの使用は、インド人にとって過去の植民地時代の痛みを伴う思い出を呼び起こすだろう。」と語った。

エリザベス2世は、死の直前に、チャールズ皇太子の(ダイアナ妃の後の)2番目の妻であるカミラが女王になると述べ、1937年にコ・イ・ヌールと2,800個のダイヤモンドがセッティングされた王冠を着用するように述べた。

しかし、コ・イ・ヌールをセッティングした王冠に対する外部からの圧力が高まっており、カミラ王妃は戴冠式の際にコ・イ・ヌールを取り外して王冠を着用するのではないかという憶測が出てきている。

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