ベルギーに本部を置くダイヤモンド鑑定機関であるIGIは、判別が困難なファンシーカラーの天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドを効率的に区別するための一連の手順を確立した。
IGIは、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)やフォトルミネッセンス分光法などの高度な技術と拡大検査を併用して、それぞれのカラーのダイヤモンドをスクリーニングする方法を考案したと先週発表した。従来のスクリーニング装置は一般にフォトルミネッセンスを使用して、紫外線下でダイヤモンドの蛍光と燐光を検査する。しかし、この方法は、ファンシーカラーのラボグロウンダイヤモンドには機能しないことが多く、それはそれぞれのダイヤモンドが照射、熱、圧力などの処理が施されており蛍光や燐光が変化している可能性があるためだとIGIは説明した。
この新しい方法を使用すると、天然ダイヤもモンドのルースとラボグロウンダイヤモンドのルース、およびジュエリーに組み込まれたルースを区別することがでるという。
「ラボグロウンファンシーカラーダイヤモンドの勢いが増し、価格差が大きくなっていることから、信頼できる研究所によってスクリーニングが行われることが不可欠だ。」と IGIのCEOテーマスプ・プリンターは述べる。「最近、天然のファンシーカラーピンクダイヤモンドとラボグロウンピンクダイヤモンドが混入しているという事件が数件発生している。」と説明した。
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