国際ダイヤモンド業界市場 週間レポート 24.03.07[RAPAPORT]

ロシアダイヤモンドの禁止が第三国で加工されたものにも適用が拡大されるため、米国はダイヤモンド輸入の際にロシア産ではないという自己申告を要求している。
”Rapaport US Diamond Protocol”は1,500以上の業界企業から支持を受けており、ラパポートはOFAC(米国財務省外国資産管理室)にいくつかの点を説明するよう求めている。
2023年の香港のポリッシュダイヤモンド輸入額は-1%の146億ドルとなった。
香港ショーは売上高の低迷と中国市場の存在感の弱さから期待外れの結果となった。
ラウンド、1ct、D – H、SIの全体的な市場は好調、VVSの市場は低迷。
1ctの2月のRAPIは-0.7%となった。
オカバンゴの3月の売上高は、同社が一部の最低価格を引き上げ、特別な大きいサイズの商品を提供しなかったため、前年比79%減の2,250万ドルとなった。
RJCはデイブ・メレスキを会長に任命した。

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ファンシーシェイプ

インドの多くの製造業者は昨年ラウンドからファンシーに製造を移行したが、後の販売不振と需要と供給の不均衡により、オーバルとペアの在庫が大量に残っている。多くの製造業者はラウンドの生産に戻っている。売り手は価格に柔軟性を持っている。下降トレンドが続いており、0.50~0.70ctのサイズが最も弱い。ハート、プリンセス、スクエアクッションの売れ行きは低い。長いオーバル、ペア、ラディアント、クッションは価格が高くなっている。縦横比が中程度又は短い商品は販売が難しい。供給不足によりマーキスの価格は堅い。優れたカットのダイヤモンドは少なく、価格も高くなっている。特に大きいサイズは通常よりも高値になっている。メイクの良くないファンシーは動きが悪い。

アメリカ

市場は低迷。ジュエラーは在庫の購入を控えている。RapSpec A3+の代替品は調達が困難。ディーラーはインド人バイヤーの高値に抵抗している。メレは安定。一部では5ct以上のダイヤモンドに対するメモの需要がある。香港ショーに参加した米国のディーラーは市場の低迷を見た。ロシアのダイヤモンドに対する新たな制裁が、出荷や商品の入手可能性にどのような影響を与えるか、業界は注視している。

ベルギー

香港フェアの低迷を受けて市場感情は低下。ショーに参加した中国人バイヤーは少数だった。5ct以上の需要はある。ディーラー達は受注が改善されることを期待している。

イスラエル

香港ショーに参加したディーラー達は失望のうちに帰国した。少数の中国人バイヤーが参加していたが、彼らの希望価格は非常に低かった。イスラエルの2月のポリッシュダイヤモンド輸出は前年比40%減の3.869億ドル、原石輸入額は26%増の1.262億ドルとなった。

インド

海外需要低迷により市況は低迷。香港ショーは期待を下回った。ブライダルシーズンが終わりに近づくにつれ、国内のジュエリー注文が減少している。製造業者はポリッシュダイヤモンドの生産を増やしているが、ファンシーシェイプの在庫は減らしたいと考えている。1.00 – 2.99ct、D – K、SI1- SI2、RapSpec A3+の安定した需要がある。業界の多くはG7による新たな制裁がどのように機能するかについて懸念している。

中国・香港

小売業者は旧正月後の時期的な落ち着きを感じている。香港ショーの参加者と売上げの低迷は、中国本土経済の低迷を反映している。中国人バイヤーのダイヤモンド購入は少なく、また低価格を求めていた。一部のラウンド、0.50 – 3ct、D – J、VS – SIには需要があるが、サプライヤーは価格を下げずに販売するのに苦労している。ジュエラーは市場の不確実性を理由に在庫の仕入れに消極的。

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