大手オークションハウスのサザビーズは、今後開催されるニューヨークオークションで303ctsのイエローダイヤモンドを出品し、1500万ドル（約21億円）以上の落札を期待している。
このダイヤモンドは、303.10ctsのペアシェイプ、ファンシーディープブラウニッシュイエローで、世界最大級のポリッシュダイヤモンドのうちのひとつだ。（世界最大のポリッシュダイヤモンドは、545.67ctのThe Golden Jubilee）また、この303.10ctsのペアシェイプはGIAによってこれまでに検査された中で最大のフローレス又はインタナリーフローレスだとサザビーズは述べている。
当初”The Incomparable Diamond（比類なきダイヤモンド）”と呼ばれていたこのダイヤモンドは、より色を強調し、明るい色合いを得るために、元の407ctのシールドシェイプから303.10ctsのペアシェイプにリカットされ、ゴールデンカナリアと改名された。このダイヤモンドは12月7日のマグニフィセントジュエルセールのハイライトとして出品され、予約なしの１ドルからの入札スタートとなるとサザビーズは述べている。
サザビーズによると、890ctsのゴールデンカナリアの原石は1980年代初頭に一人の少女が叔父の家の裏庭で遊んでいる際に瓦礫の山の中で発見したものだという。これはコンゴ民主共和国（旧ザイール）のミバダイヤモンド鉱床の鉱山労働者がバルクとして廃棄していたものだ。少女はこのダイヤモンド原石を叔父に渡し、彼はそれを地元のダイヤモンドディーラーに売った。それ以来、このダイヤモンドは複数の博物館に展示されている。
「このような比類ないカラーダイヤモンドへの需要は高まり続けています。歴史に記録されたこのゴールデンカナリアは、そのサイズと色だけでなく、世界中のコレクターを魅了する美しさを備えた、これまでに発見された中でも最も絶妙なダイヤモンドの一つと言えます。」と、サザビーズ・アメリカのジュエリー責任者であるクイグ・ブルーニングはコメントしている。
サザビーズは、このオークションに先立ち、ドバイ、台北、ジュネーブ、香港などの都市でのワールドツアーでこのダイヤモンドを展示する。
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