- デビアスとボツワナは25年間の採掘権と10年間の販売契約を締結。ボツワナの国営企業であるオカバンゴは今後10年間でデブスワナ商品の50%シェアを受け取り、ボツワナ政府は高価値のダイヤモンドの提携機会を得る。
- 米国の休暇期間と経済の不確実性により、ポリッシュダイヤモンドの取引が低迷。
- 売手が在庫を減らそうとしているため価格が下落しており、買手市場になっている。
- 1ctの6月のRAPIは-2.4%、前年同月比で-23.9%となった。
- キンバリープロセスの報告によると、2022年の世界のダイヤモンド原石生産量は1.18億cts (-1%)、160.2億ドル(+24%)となり、原石価格が上昇していると報告している。また、ロシアからの輸出は合計3,670万cts(-24%)、39億ドル(-4%)となり、制裁の影響を示している。
- デビアスのサイトを目前に、ダイヤモンド原石の市場は静か。
- イスラエルの上半期のポリッシュダイヤモンド輸出は-24%で17億ドル、ダイヤモンド原石の輸入は-45%で5.55億ドルだった。
ファンシーシェイプ
ファンシーシェイプのマーケットは以前よりも減速しているが、ラウンドよりは好調。細長いオーバル、ペアシェイプ、ラディアントは短いシェイプのものよりも高値で取引されている。ミディアム・ショート比率の商品は弱い。マーキーズは改善しているがクッションシェイプの需要が減少。0.30ctは順調。0.70~1.20ctのダイヤモンドの注文は低下している。VS-SIは1.20~1.49ctを除いて需要が落ちてきている。カットの優れたダイヤモンドには供給不足が見られる。消費者が様々なシェイプを求めているので小売店はより幅広いシェイプを取り扱い始めている。大きなサイズのファンシーシェイプに関しては通常よりも高い価格で取引されており、エクセレントカットのファンシーシェイプにはプレミアム価格が設定されている。特別に大きいサイズのものは通常よりも高く取引されている。カットの優れないファンシーシェイプは依然として販売が困難。
アメリカ
夏季休暇がスタートし、7月4日の休日の後は取引が静か。ファンシーシェイプはラウンドよりも動きが良い。市場の低迷とラボグロウンダイヤモンドの影響に懸念がある。市場が不確実なため宝石商は受託販売を選択している。
ベルギー
世界的な需要が依然として弱く、下記の閑散期に入るため活動は低い。ディーラーは休暇後のリバウンドに期待している。メレサイズの取引が市場を支えており、大きなダイヤモンドはほとんど動きがない。
イスラエル
米国市場の需要が弱く、販売が非常に少ない。ディーラーは在庫の価値が低下しているのを認識しており、更なる在庫の購入を避けている。品質の良いファンシーシェイプは強いが、供給には限りがある。
インド
市場低迷が続くにつれてディーラーは在庫を減らしている。売手が商品の流動性を重視するため、価格は依然として下落傾向にある。バイヤーは、購入できるベンダーが多いため、プロポーションについて特定の要求を出している。一部のメーカーは、社内生産がコスト高になったため、「ジョブワーク」として請負業者に小さなサイズのダイヤモンドを委託している。中国の顧客が購入を始めていると言われている。ラボグロウンダイヤモンドは、市場の感情に影響を与え続けている。
中国・香港
季節的な小康状態が続く。0.80ctから1ct、D-H、VSの注文は安定。中国本土はある程度の需要を示しているが、売り上げは低迷している。地域全体の経済的課題の中で、エンゲージメントリングカテゴリーが市場を支えている。9月に香港で開催されるジュエリー&ジェムワールドフェアには慎重で楽観的な期待。
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