国際ダイヤモンド業界市場 週間レポート 22.07.30[RAPAPORT]

  • ベルギー市場が8月の夏季休暇シーズンに向けて閉鎖されているため、取引は緩やかになっている。
  • 需要が減少傾向にあり、在庫レベルが上昇しているのでポリッシュダイヤモンドの価格は加工傾向にある。
  • 経済的な懸念があるにもかかわらず、米国の取引業者には回復力が出ている。
  • 全米産業審議会は、インフレへの懸念と金利引き上げの状況の中で7月の消費者の信頼感が低下したと指摘している。
  • FRB(連邦準備理事会)は金利を0.75%引き上げた。
  • ダイヤモンド原石のプレミアム価格は、強気を維持していた上半期の後に落ち着いてきている。
  • 研磨業者は依然として低い生産量レベルを維持している。
  • デビアスの上半期の売上は+24%の36億ドルとなり、利益は+84%の4.91億ドル、7月のサイトの売上は6.3億ドルとなった。
  • リオティントの上半期のダイヤモンド部門の売上191%の4.65億ドル、利益は18倍の9100万ドルとなった。
  • ティファニーはLVMHのジュエリー時計部門の売上を+22%の50億ドルに引き上げ、利益を+26%の10億ドルに引き上げた。
  • GIAはダイヤモンドの原産地検証サービスを開始した。
ファンシーカット

市場は安定傾向にあり、カットの良いファンシーシェイプの供給不足が価格を支持している。1.20〜3.99ct、F-J、VS-SIが最も需要が高い。オーバルを筆頭に、ラディアント、エメラルド、ペア、クッション、マーキスがそれに続く。消費者が様々なシェイプを求めているので小売店はより幅広いシェイプを取り扱い始めている。ファンシーシェイプダイヤモンドを使用したエンゲージメントリングへの関心が高まっている。大きなサイズのファンシーシェイプに関しては通常よりも高い価格で取引されており、エクセレントカットのファンシーシェイプにはプレミアム価格が設定されている。カットの優れないファンシーシェイプは依然として販売が困難。

アメリカ

季節的な要因で取引は緩やか。7月上旬の夏季休暇からビジネスが再開してきているため、取引は僅かに増加している。メモ(委託)の依頼は堅実に推移。トップブランドに供給契約をしているメーカーは対応に追われている。大手のジュエリーチェーンは今後数週間の間にホリデーシーズン(年末)に向けた在庫の注文を行うと見られている。富裕層の消費者の購買活動が活発なため、ハイエンドの小売業者は好調。

ベルギー

8月の休暇シーズンに向けてマーケットは静かになっている。ダイヤモンド取引所と多くのオフィスは8月1日から21日の間クローズされる。ダイヤモンド業者はホリデーシーズンに向けて楽観的な見方をしているが、第3四半期の取引は緩やかだと予測している。取引業者はロシアのアルロサによる供給問題によってポリッシュダイヤモンドが不足することを予測しており、商品を探し続けている。遅いことを期待しています。ディーラーは在庫を探し、アロサラフの不足による磨かれた不足を予想しています。ヨーロッパのラグジュアリーブランドは上半期の販売好調により強い勢いを維持している。

イスラエル

第3四半期の低迷が予測されているためを期待して感情が弱い。ポリッシュダイヤモンドの在庫レベルは増加しているが、取引業者はクライアントの条件に合う適切な鑑定書付きダイヤモンドを見つけることに苦戦している。アメリカの需要が市場全体の牽引材料になっている。ファンシーシェイプはやや落ち着いてきているがそれでもラウンドより需要が強く、オーバルや細長いラディアントへの需要は堅実。

インド

世界的な低迷とインドルピーの為替変動による市場の不確実性の影響を強く受けている。ムンバイにいる一部の海外バイヤーは、ローカル企業がキャッシュフローの為に放出する特価商品を探している。を高める必要がある企業からの掘り出し物を探しています。インド市場へのサプライヤーは8月4日から8月8日に開催されるIIJS(インド国際ジュエリーショー)への期待感を大きくしている。VS-SIクラスのメレサイズダイヤモンドの需要は安定しているが、他のカテゴリーのスモールストーンは低い。の混戦は安定しています。他の小さな石のカテゴリーは遅いです。インドのリサーチ会社、Crisil Ratingsは、インドのダイヤモンド業界は今年度に15%から20%の収益減少に直面するだろうと予測している。需要の減少とダイヤモンド原石の供給低下の中、ポリッシュダイヤモンドの生産性は低下している。

中国・香港

夏季休暇シーズンにより市場の取引は緩やか。市場の減少傾向によりディーラーは消極的な姿勢。エンゲージメントリングの販売は市場を支えているが、小売業のムードは低下している。国境を越えた移動制限によって活動が制限されており、また入境時の検疫措置は以前維持されている。景気減速により中国本土での消費者支出は低迷傾向にある。

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