デビアスとSarine Technologiesは、税関を通過する全てのダイヤモンドの原産地をG7諸国が完全に確認するためのシステム構築に向けて協力している。(G7には日本も加盟している)
Tracr-Sarineと呼ばれるこのプログラムは、デビアスのダイヤモンド原石登録機能と、ダイヤモンドの原石から研磨までの過程を客観的に検証するSarineのシステムに基づいて構築されるとデビアスは月曜日に述べた。Sarineのダイヤモンドプロセステクノロジーデータは、デビアスの Tracrダイヤモンド追跡プラットフォームにアップロードされる。このプラットフォームは、G7 およびその他の参加国の政府関係者向けの専用税関ポータルに接続されるという。
Tracr CEOのウェス・タッカーは、「ダイヤモンドの出所保証は急速に優先事項となっており、特にG7諸国が新たな輸入制限を導入する予定であることから、業界のあらゆる部分に影響を与えるだろう」と述べた。「(デビアスの)TracrとSarineの協力により、両者の長所が融合され、非常に効果的で拡張性があり、コスト効率の高いデジタルダイヤモンドトレーサビリティソリューションが提供される。」と続けた。
このソリューションは「ワールドダイヤモンドカウンシル(WDC)が推進するG7ダイヤモンド議定書の包括的な枠組みの中で重要な役割を果たすことができる。」と同氏は付け加えた。またこれは、ロシア産ダイヤモンドの輸入禁止を課すG7の最近の動きに関連したものだ。
デビアスは、この共同プロジェクトがサプライチェーン自体に大きな影響を与えるとは考えていない。Tracrにはすでに150万個以上のダイヤモンド原石が供給源登録されており、またSarine では年間1億個以上のダイヤモンド処理能力があると同社は指摘した。
「この提携により、ダイヤモンドのバリューチェーンは、時代のニーズである、データに基づいた検証可能なトレーサビリティに対応したダイヤモンドの量を迅速に増やすことを可能にする。」とSarineのCEO、デイヴィッド・ブロックは述べた。
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