フォーエバーマークはデビアスの名前を外しジュエリーブランドとしてフォーカスする

デビアスはフォーエバーマークを、インドを中心に自社ブランド店舗のみで販売するジュエリーブランドへとシフトさせ、その一環としてルースダイヤモンドの供給を中止する。

また、フォーエバーマークはデビアスの名前を外し、3年前のブランド変更を撤回すると、デビアスがフォーエバーマークのパートナーに宛てたレターで述べた。この移行は2024年4月に開始され、2026 年1月までに完了する予定だという。

「フォーエバーマークは2008年の開始以来、天然ダイヤモンドのマーケティングと小売の進歩において重要な役割を果たしてきました。」とデビアスのブランド最高経営責任者であるサンドリーヌ・コンセイラーとダイヤモンド取引担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのポール・ローリーはレターの中で述べた。「商業的な成功に向けてブランドを進化させ続ける中で、2026年1月からフォーエバーマークはジュエリーブランドとしてのみ展開されることを決定しました。」とレターには記載されている。

これまでフォーエバーマークブランドは、主にルースダイヤモンドを販売してきたが、それらは最終的にはジュエリーとして小売店で販売されている。しかし今回の決定により、今後フォーエバーマークは完成したジュエリーとしての販売に移行することになる。これは、フォーエバーマークが2022年に一度検討し、パートナーの反対を受けて撤回した変更を改めて実行すると言うことだ。

デビアスの戦略コミュニケーション責任者、デビッド・ジョンソンは、この移行期間中にフォーエバーマークの取扱店はフォーエバーマークのルースダイヤモンドとジュエリーを扱えるようになると述べた。

さらに、2026年1月以降、フォーエバーマークのジュエリーはさまざまな店舗で販売されるのではなく、フランチャイズ店と完全直営店のみで販売されるとジョンソンは述べた。

デビアスはまず、「商業的可能性が最も高いと予想される」インドで新モデルを開発する予定だとコンセイラーとローリーは述べた。その後、他の消費市場でのチャンスも検討するという。

「インドではフォーエバーマークの名前は非常に強く認識されています。」とジョンソンは付け加えた。「インドではフォーエバーマークはブランドとして非常にうまく展開されています。フォーエバーマークがインドでどう展開されているかについては多くの関心が寄せられています。インドは一般的に、天然ダイヤモンドに対する消費者の需要に対して良好なパフォーマンスが見られます。」と述べた。

デビアスの名前を外すことに関しては今後数か月以内にスタートするという。同社はまた、経験豊富な消費者ブランド幹部のシュエタ・ハリットを、フォーエバーマークの進化を監督する専任上級副社長に任命した。

この変更はデビアスの小売分野事業の広範な見直しの一環であり、その結果は5月31日に始まるJCKラスベガスショーで明らかにする予定であるとジョンソンは説明した。

デビアスは、以前「A Diamond Is Forever」キャンペーンを終了し、一般的なマーケティング活動を終了した時期にフォーエバーマークを立ち上げた。昨年、この有名なキャッチフレーズを再導入したが、デビアスの新しい戦略としては、カテゴリーとしダイヤモンドのマーケティングにさらに重点を置くことになるとジョンソンは語った。

「私たちはデビアス事業全体の戦略を検討してきました。その一環として、当社の下流および小売業に向けた活動を検討し、その方向に進む最善の方法を検討しています。」と述べた。

ジョンソンはまた、デビアスはフォーエバーマークを売却するつもりはないと述べた。

「(戦略的)レビューを通じて焦点を当ててきたのは、商業的に成功する適切な提案を獲得することにありました。」と彼は続けた。「私たちはさまざまな選択肢を検討してきましたが、これは私たちの天然ダイヤモンドのプロモーションと差別化作業の重要な部分です。」と説明している。

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