デビアスの親会社であるアングロ・アメリカンが、大きなライバル鉱山企業であるBHPからの買収提案に直面しており、アングロ・アメリカンの赤字ダイヤモンド部門であるデビアスの今後に対しての様々な憶測が広がっている。
金融ウェブサイトのビジネス・タイムズによると、LVMH、エルメス、リシュモンなどのラグジュアリー企業がデビアスを所有するようになる可能性があると指摘した。
又は、2023年の収益が2180億ドルだったスイスに本拠を置くグレンコアのような商品取引会社や鉱山会社に資金が渡る可能性もある。
いずれにせよ、アングロ・アメリカンが、15%の株式を保有するボツワナ政府と協力して同社の経営権を維持し続ける可能性は依然としてある。
デビアスは、ラグジュアリー市場が落ち込み、ラボグロウンダイヤモンドが天然ダイヤモンドの市場シェアを侵食し始めたことにより、第1四半期の収益が23%減少し、また生産削減を決定した。
アングロ・アメリカンは、世界最大の鉱山会社であるBHPが先週全株買収提案を行う前から買い手候補を探していたと伝えられている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同社はここ数週間、ラグジュアリー企業や湾岸諸国の政府系ファンドと会談しているという。また両者の提携が最終的な買い手として浮上する可能性があることを示唆した。
一方、アングロ・アメリカンはBHPの入札額が低いためこれを拒否し、「非常に魅力的ではない」と述べた。 BHPは5月22日までに入札するか撤退するかを決定する。
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