ベルギーのアントワープ・ワールドダイヤモンドセンター(AWDC)は、短い任期を経て、イサドール・モーセルを理事長として改めて選任した。
AWDCは9月に辞任したデイビッド・ゴットリブの後任として、ダリ・ダイヤモンド社のCEOであるモーセルを10月に初めて任命した。同組織は先週金曜日、理事選挙を2週間前に実施したと発表した。同氏の任期は2年間になる。
「世界のダイヤモンド業界は大きな変革の真っ只中にあり、アントワープを含め、大きな課題が待ち受けています。」とモーセルは述べた。「いくつかの重要なハードルはすでに克服されています。たとえば、ごく最近では(ロシアダイヤモンドの制裁に関係する)『特例品』の正当化や『暫定期間』の延長に関する合意が成立し、そして今後ダイヤモンド原石および研磨済み天然ダイヤモンドの輸入に対する完全なトレーサビリティスキームが義務化されます。この思慮深い決定は、当組織の日常業務に対する深い理解を示し、非制裁品が円滑に流通することを保証するものだと私は信じています。」と同氏はコメントしている。
一方、ダイヤモンド取引・製造会社であるロージィ・ブルーのマネージングディレクターであるラヴィ・バンサリが、サハグ・アルスラニアンの後任として副社長に選出された。初めて取締役会に参加するバンサリは、近年アントワープで指導的立場に就いている若い世代のダイヤモンド業者を代表する人物であるとAWDCは指摘した。
「過去数週間、数か月間、モーセルはアントワープのダイヤモンド業界と、現在私たちが直面している課題に対して、信じられないほど強いコミットメントを示してきました。」とAWDCの臨時CEOであるカレン・レントミースターズは述べた。「理事長、副社長、AWDC取締役会全体の専門知識と意欲を組み合わせることは、アントワープのダイヤモンド業界の将来を成長へと導くために不可欠です。」と説明した。
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