ダイヤモンド価格は9月に下落 – RAPAPORT

ラパポートのプレスリリースによると、ダイヤモンドの価格は市場が引き続き供給過剰に悩まされたため、9月に下落したという。

インドのダイヤモンド製造業者は、需要と供給のバランスを取り戻すためダイヤモンド原石の購入とポリッシュダイヤモンドの生産を削減した。ポリッシュダイヤモンドの在庫は減少し始めたが、健全なレベルにまで下がるには数週間かかる。また需要の高いカテゴリーの商品の不足が予想されている。

ラウンド、D〜H、IF〜VS2、1カラットのRapNetダイヤモンド指数(RAPI™)は9月に4.1%下落した。また、0.30カラットで4%、0.50カラットで4.2%、3カラットで2.5%下落した。

低グレードのダイヤモンドは緩やかな下落となり、ラウンド、1カラット、D〜H、SIのダイヤモンドの価格は9月に3.5%下落した。ファンシーシェイプの価格はラウンドほど急激に下落していなかった。

米国の小売売上高はホリデーシーズンを前に安定していた。小売店と、小売店にダイヤモンドを供給する卸売業者はダイヤモンドの在庫補充に慎重だった。小売業者はメモ取引に引き続き集中していたという。

インドの国内ジュエリー市場は1カラット未満のダイヤモンドの取引を支えた。中国からの注文は引き続き低調だったという。香港で開催されたジュエリー&ジェムワールドショーでのダイヤモンド取引は中国のバイヤーの多くが訪れなかったため低調だった。イタリアのヴィセンツァオロフェアではダイヤモンドディーラーの感情は低かったが、完成品ジュエリーの出展者は楽観的だった。

ダイヤモンド加工業者が在庫を減らしたため、ダイヤモンド原石市場は静かだった。インドの8月の純ダイヤモンド原石輸入額は前年比47%減の6億4230万ドルで、原石輸入の自主凍結措置が取られていた2023年11月以来の最低水準となった。ベルギーのダイヤモンド取引(ダイヤモンド原石輸入とダイヤモンド原石輸出の合計)は9月に前年比33%減の6億7100万ドルとなった。

デビアスは引き続き購入の延期を認め、ダイヤモンド原石価格を9月のサイトで据え置いた。アルロサも当面は価格を維持すると顧客に伝えたと関係者が伝えた。これは、両鉱山会社が市場に商品を氾濫させる意図がないことを示唆している。

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