
パンドラはアマゾンの模倣品対策部門と協力し、中国の2つの販売業者から大規模な偽造品の輸入を摘発した。パンドラの知的財産権およびブランド保護チームは、複数回にわたる税関での押収を受け、2020年から本格的な調査を開始した。その後、アマゾンおよび中国の法執行機関と連携し、現地での刑事的な強制捜査を実施。これによって数千点の偽造パンドラ製ジュエリーが押収された。
2025年3月、上海の裁判所は、この事件の関係者を商標権侵害の罪で有罪判決とし、5年間の懲役刑および高額の罰金を科した。パンドラのシニア・バイスプレジデントで法務責任者であるピーター・リングは、「今回のアマゾンとの協力が、模倣品撲滅の上でどれほど効果的であるかを示すものとなった。当社のグローバルなブランド保護の専門知識と、アマゾンの調査能力を組み合わせることで、現地警察による複雑な犯罪ネットワークの解体を支援できた」と述べている。
パンドラは2024年、AI搭載の偽造品検出ツールを活用することで、50万件に及ぶSNSアカウントやウェブページ、その他のオンラインコンテンツの削除に貢献した。この数字は前年から215%の増加となっている。また、約10万点の偽造宝飾品の押収にも関与した。今後もアマゾンや現地当局と協力し、消費者と知的財産権の保護に努めていく方針である。
経済協力開発機構(OECD)によれば、偽造品や海賊版製品は世界貿易の2.3%を占めており、欧州連合だけでも年間最大8,870億デンマーククローネ(約1,375億2,000万ドル)相当の偽造輸入品が流通しているという。
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