ティファニー、Netflix映画『フランケンシュタイン』とコラボ

ティファニー(Tiffany & Co.)が、Netflixによる新作映画『Frankenstein(フランケンシュタイン)』と提携し、自社のアーカイブジュエリーを劇中で披露することが明らかになった。映画はギレルモ・デル・トロ監督による作品で、11月7日にNetflixで全世界同時配信される予定だ。

本作では、女優ミア・ゴスがティファニーのアーカイブコレクションから選ばれたジュエリーを着用して登場する。ティファニーの親会社であるLVMHによると、これらのジュエリーはブランドの長い歴史とクラフトマンシップを象徴するものであり、物語の中で重要な役割を果たすとしている。

映画公開に合わせて、ティファニーはニューヨーク・フィフスアベニューの旗艦店「ザ・ランドマーク(The Landmark)」で特別なウィンドウディスプレイを展開した。5つのショーウィンドウは映画の主要なシーンを再解釈したもので、ブランド特有の職人技と創造性を表現している。展示では照明演出や美術構成が映画の世界観と調和し、ティファニーが培ってきた芸術性とストーリーテリングが融合している。

さらにティファニーとNetflixは、ロンドンのオールド・セルフリッジズ・ホテルで特別展「Frankenstein: Crafting a Tale Eternal」を開催しており、同展は11月9日まで行われる。この展覧会では、映画で使用されたジュエリーやデザイン資料、制作工程を紹介し、ブランドの創作過程を芸術作品として提示している。

今回のコラボレーションは、ラグジュアリーブランドが映像コンテンツと連携し、ブランドの文化的価値や歴史的資産を新たな形で発信する動きの一例といえる。ティファニーはこれまでも映画『華麗なるギャツビー』や『ティファニーで朝食を』など、映像作品を通じてブランドの象徴性を確立してきたが、今回の取り組みはデジタル時代におけるその延長線上に位置づけられる。

ティファニーによると、「フランケンシュタイン」という古典的テーマと自社の伝統的アーカイブを結びつけることで、永続する美と創造性を表現することを意図しているという。ラグジュアリーとアート、クラフトマンシップと映像文化の融合は、今後のブランド表現の新しい方向性を示すものとして注目される。

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