EC大手のAmazonとデビアスは、超安全な量子通信技術の分野で使用するラボグロウンダイヤモンドの開発に共同で取り組んでいる。
これにより、コンピューターネットワークは、現在高速通信として使われている光ファイバーシステムをはるかに凌駕する、長距離の大容量高速データ通信を可能にするという。
産業用途のラボグロウンダイヤモンドを専門とするデビアスの子会社、エレメント・シックス(Element Six)は、オンデマンド・クラウドコンピューティングプラットフォームを提供する Amazonの子会社、Amazon Web Servicesと協力関係にある。
量子技術分野での非常に特殊な要件を満たすために製造されたラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドよりもはるかに効果的だ。
天然ダイヤモンドはそのさまざまな欠陥により、光子にエンコードされた情報を転送する、いわゆる「量子リピーター」としては適していない。
「天然ダイヤモンドは、地表から数百キロメートル下の地殻圧力により、地球の奥深くで形成されます。これらのダイヤモンドは、この成長環境の結果、多様でユニークなものになります。他の天然結晶よりも純粋であるにもかかわらず、長くゆっくりとした成長プロセス中に成長環境から取り込まれる多くの様々な不純物を含んでいます。」と両社は共同声明で述べている。
しかし、ラボグロウン技術であるプラズマ強化化学気相蒸着法(PECVD)の進歩により、ダイヤモンドの個々のプレートを量子アプリケーション用に「十分な純度と秩序性」で製造できるようになったという。
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