ニューヨークに本部を置く宝石鑑定機関であるGSI(Gemological Science International)は、天然を装ったピンク、イエロー、ブラウンのラボグロウンダイヤモンドがセットされたジュエリーが顕著に増加しているとして、業界へ注意を促した。
グレーディングのためにGSIに提出されたジュエリーには、天然カラーダイヤモンドと混合してラボグロウンダイヤモンドが含まれていた、とGSIの社長兼共同創設者であるデビー・マザールは今週火曜日に説明した。これらのラボグロウンダイヤモンドの多くは単一の窒素原子を含むType IIaで、サイズはメレから1ctまでの範囲だったという。
さらに、これらのラボグロウンダイヤモンドの一部は天然ダイヤモンドを模倣するために意図的にカットされているとGSIは指摘した。GSIは、天然ダイヤモンドに見られる特徴である、フラクチャー、ピンポイントクラウド、磨き残し、はっきりとした茶色の粒線を伴う石をいくつか観察しており、これらの特徴によってこれらのラボグロウンダイヤモンドが一般的な鑑定機関で天然ダイヤモンドとして認定される可能性があるとGSIは述べた。
「市場にあるほとんどのダイヤモンド選別装置(スクリーニング装置)は、白色に近い無色のダイヤモンドを選別するように設計されているため、そこには課題があります。」とアザールは説明した。
また、ラボグロウンダイヤモンドの高度な技術の発展は、生産者が天然ダイヤモンドを複製することの増加に貢献している、とGSIは付け加えた。
このGSIの注意喚起は、昨年12月にイタリアの鑑定機関であるGem-TecによるGIAの天然ダイヤモンドのレーザー刻印を偽造したラボグロウンダイヤモンドが流通しているとの報告、またIGIによるGIAの天然ダイヤモンドのレーザー刻印を偽造した6.01ctsのラボグロウンダイヤモンドの検査の報告に続いて出されたものだ。GIAではこれを受けて、不正なレーザー刻印が入ったラボグロウンダイヤモンドへの措置を講じると発表している。
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