Gem Diamonds、市況悪化で大規模リストラへ 従業員の2割削減

ダイヤモンド鉱山大手Gem Diamonds(本社:イギリス)は、ダイヤモンド原石市場の長期的な低迷を受け、財政的制約に対処するため、全従業員の約20%にあたる人員削減と経営陣の給与カットを含む大規模な経営再建策に踏み切ることを発表した。

レツェン鉱山で250人を削減、採掘事業も縮小

同社が水曜日に発表した計画によると、主要な生産拠点であるレソトのレツェン鉱山において、約250人の従業員を解雇する。これは同社の全従業員の2割に相当する規模である。この人員削減は、採掘事業の規模を縮小する方針に伴うものだ。

さらに、現金の保持と株主価値の保護を目的として、取締役、役員、管理職の給与を一時的に削減することも決定した。なお、同社は給与削減の代替措置として、対象者に自社株を付与することも検討していると説明した。

上半期業績は大幅減、通期見通しも下方修正

今回の決定の背景には、深刻な業績の悪化がある。上半期(6月30日までの6ヶ月間)の売上高は4470万ドルと、前年同期比で43%の大幅な減少となった。販売量も同22%減の44,360カラットに落ち込み、1カラットあたりの平均単価は同26%減の1,008ドルまで下落した。

この状況を受け、同社は通期の販売見通しを当初の86,000〜89,000カラットから84,000〜87,000カラットへと下方修正した。一方で、今後はより高価値な原石を産出することで知られるサテライトパイプからの採掘比率を高める戦略を打ち出している。

高額・大粒ダイヤモンドの産出は減少傾向

同社は上半期に100万ドルを超えるダイヤモンドを6個販売し、総額930万ドルの収益を上げた。最高単価を記録したのは67.50カラットのホワイトダイヤモンドで、1カラットあたり26,441ドルであった。

しかし、同社の強みである100カラット超の大粒原石の産出は減少している。上半期に採掘されたのは4石で、そのうち3石が販売された。前年同期は8石を採掘し、うち6石を販売しており、高額品の供給源に陰りが見える。上半期の総生産量も、前年同期比16%減の47,125カラットであった。

なお、上半期終了後には250カラットのホワイト・タイプIIの原石を採掘したが、品質は高くないため、ポリッシュ後の価値は比較的低くなる見込みだという。

将来を見据えた「断固たる措置」

同社は一連の動きについて、「世界的なダイヤモンド価格の長期的な低迷に加え、米ドル安や米国の関税を巡る不確実性が重なったことを考慮し、断固たる措置を講じた」とコメント。「生産目標は達成したものの、原石価格の持続的な下落圧力の影響は免れなかった。当社は卓越した品質のダイヤモンドを生産するという長期戦略に引き続きコミットしており、今回実施する措置が、市場環境が改善した際の力強い回復に向けた布石になると確信している」と述べ、将来の市場回復を見据えた経営体質の強化を強調した。

また、同社は上半期中に、ボツワナのガグー鉱山の売却申請が承認され、同鉱区を正式に政府へ返還したことも報告している。

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