昨年のパンデミックによる店舗閉鎖と中国通貨の価値低下により、香港を拠点とするジュエリー小売チェーン、周生生(Chow Sang Sang)の収益は2022年に7%減少した。
同年のグループ売上高は、コロナのパンデミックが中国本土での活動制限につながり、またスタッフの不足のために事業停止を余儀なくされた店舗もあったため、205.6億香港ドル(26.2億ドル)に減少した、と同社は述べた。中国元の価値低下も年間を通じて売上に影響を及ぼしたという。
ジュエリー小売による収益は1%減の197.5億香港ドル(25.220億ドル)となり、不動産を含む他の事業からの収益は61%減の8.46億香港ドル(1.25億ドル)となった。利益は30%急落し、4.523億香港ドル(5760万ドル)となった。
中国本土事業からの収益は4%減の137億香港ドル(17.5億ドル)となり、売上高は5%減少した。第1四半期の売上高は6%減少し、第2四半期の減少は-14%まで拡大した。パンデミックが緩和するにつれて第3四半期には10%増加と回復したが、第4四半期の新たな流行復活は再度9%の減少につながった。
香港とマカオでの売上高は8%増の58.2億香港ドル(7.421億ドル)となった。2022年の初め、同社の売上はパンデミックによって大きな打撃を受け、人の動きが極端に制限され、店舗が一時的に閉鎖された。4月には政府が制限を緩和し、香港で消費バウチャーを配布したため収益が回復したと同社は述べた。
状況はまるで「ジェットコースターのようだった」と周生生は述べた。「2022年の初めに中国本土での小売が上がり始めましたが、それはすぐに新しいパンデミックによって一掃されました。その後、本土の多くの地域では何ヶ月も公共活動を妨げる大規模な管理措置を受けました。第4四半期には、広範な感染により再び都市が閉鎖されました。かなりの数の店舗は、強制閉鎖ではないにしても、スタッフが不足していたために事業停止を余儀なくされました。」と述べた。
またパンデミックによる事業の損失は「人民元の価値の下落によって複合的なダメージを受けた」と同社は付け加えた。
2023年第1四半期のパンデミック緩和につれて同社の売上は増加した。香港とマカオの収益は、1月1日から3月15日の間に前年同期比89%増加し、中国本土では同時期で前年同期比26%増加となった。
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