国際ダイヤモンド業界市場 週間レポート 24.02.16[RAPAPORT]

ラウンドは好調、0.08~0.14ctの需要が非常に高い。
ハートシェイプは時期的に好調。
OFAC(米国財務省外国資産管理室)は、1ct以上のロシア産ダイヤモンドはロシア国外でカットされたものであっても3月1日以降は米国に輸入できないと判断。
業界関係者は、rapaport.com/sanctionsで”Rapaport US Diamond Protocol”を支持するよう呼びかける。
デビアス第4四半期の生産量は前年同期比3%減の790万cts、販売量は63%減の270万ctsとなった。
インドの1月の原石輸入額は昨年11月と12月の減少の後、前年比43%増の12億ドルとなり、1月のポリッシュダイヤモンド輸出量はー20%の12億ドルとなった。
ボツワナはHBアントワープの株式24%を取得するために6,500万ドルを割り当てる。
ケリングは、ジュエリーブランドのブシュロン、ポメラート、ドゥドゥ、キーリンの第4四半期売上高が2桁の伸びを記録したと報告。

【スポンサー広告】

ファンシーシェイプ

インドの多くの製造業者は昨年ラウンドからファンシーに製造を移行したが、後の販売不振と需要と供給の不均衡により、オーバルとペアの在庫が大量に残っている。売り手は価格に柔軟性を持っている。0.50~0.70ctのサイズが最も弱い。ハート、プリンセス、スクエアクッションの売れ行きは低い。長いオーバル、ペア、ラディアント、クッションは価格が高くなっている。縦横比が中程度又は短い商品は販売が難しい。供給不足によりマーキスの価格は堅い。優れたカットのダイヤモンドは少なく、価格も高くなっている。消費者は様々なカットを求めており、小売業者はそれに応えている。特に大きいサイズは通常よりも高値になっている。メイクの良くないファンシーは動きが悪い。

アメリカ

バレンタインデーのセールに関する報告は様々だが、時期的にハートシェイプの需要はあった。最近の展示会では、3cts以上のI ~ L、VS ~ SI2のラウンドとファンシーの注文が安定。1~2ctsは動きが遅い。ハイエンドブランドはメレサイズの購入を削減。メモ(委託)取引が多く、取引率も良好。ラボグロウンダイヤモンドは価格の急落により低迷気味。

ベルギー

市場は改善しつつある。0.30~3cts、I ~ L、VS ~ SI、3EXの需要は安定的。バイヤーは良い商品を探すことに苦心している。業者は中国の需要回復に期待し、2024年2月29日から3月4日までの香港国際ジュエリーショーに注目している。

イスラエル

前週よりもビジネスは好調。米国向けの販売と価格は上がっているが、依然として大幅な割引が行われている。需要の高い商品(特に大きなサイズ、蛍光なし、ブラックセンターなし)の売上が向上。0.30〜1.0ctのラウンドへの興味は確実に高いが、程度の良いSIは不足している。マーキーズの0.30ctの需要が高い。

インド

0.30~0.90ct、D 〜 J、IF 〜 SIの国内需要は良好。米国と欧州からの受注は改善。市場の方向性が不透明なため、在庫を多く持つことは避けている。業界はロシア産ダイヤモンドに対するG7制裁の影響を警戒。

中国・香港

中国の旧正月のため市場は閉鎖。2月29日から3月4日の香港ショーでのダイヤモンドの販売に対する期待は低い。

コメント

タイトルとURLをコピーしました