ダイヤモンドトレーサビリティ – 最先端とその仕組み

ダイヤモンド業界のテクノロジー企業は長年、ダイヤモンドのトレーサビリティに取り組んできた。特に近年ではロシアダイヤモンドに対する制裁によりトレーサビリティへの関心が高まっている。このような状況の中、各企業はトレーサビリティのシステムを進化させ続けている。

現在、ダイヤモンドのトレーサビリティは、ダイヤモンドをデジタルツインと照合するシステム『マッチメーカー』、ダイヤモンドを物理的にマークまたは分析するシステム『フィジカル・アイデンティファイア』、ユーザーがアップロードした検証済みダイヤモンドデータをブロックチェーン台帳にまとめるシステム『デジタルコンパイラー』の3つに主に分けられる。

Rapaport Magazineではそれぞれの分野の主要プレイヤーを紹介し、インタビューを通してそれぞれのソリューションへの理解を提供している。

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マッチメーカー

Diabot

Innovseedが開発したDiabotは2年前に発売されて以来、300万点以上のダイヤモンドをスキャンしてきた。このマシンは、ダイヤモンド原石をカラー、重量、形状、蛍光性で分類し、それらの特性に基づいて各ダイヤモンドの「フィンガープリント」を記録する。また、完全に自動化されたプロセスで、画像とビデオを使用して3Dモデルを作成する。

Innovseedの設立に携わったディレクターであり、Dharmanandan Diamondsのセールスおよびマーケティングディレクターであるヴィプル・スタリヤは、Diabotは原石を追跡するソリューションであると述べている。ダイヤモンド原石のスキャンはまず鉱山現場で行われ、そして製造段階で再度行われるため、それら2つのデータを照合させることが可能だ。その後、サードパーティソリューションまたは独自のソリューションを使用して、ダイヤモンドのカット、研磨、グレーディング、販売までを追跡するのは製造業者の責任であるとスタリヤは説明している。

5月、Innovseedは、スキャン速度を1石あたり3.7秒に短縮したDiabotの最新バージョンを発表した。新バージョンは、10ミリのメレサイズから利用可能で、あらゆるサイズに対応できる。同社は、ブロックチェーン企業EverledgerやデビアスのTracrプログラムなどと連携して、ソリューションを強化している。たとえば、Miner Mountain Province Diamondsは、Diabotを使用して、Tracrプログラム用に自社製品をスキャンしている。

Sarine Technologies

イスラエルを拠点とするダイヤモンドテクノロジー企業であるSarineは、ダイヤモンドのカットプランニングおよびダイヤモンド加工機材のネットワークをトレーサビリティソリューションに活用している。

「トレーサビリティとは、鉱山から消費者へとパイプラインを流れていく実際のダイヤモンドを追跡することだと考えています。」と同社CEOであるデイヴィッド・ブロックは述べる。「業界全体でテクノロジーが広く使用され流ようになってきているため、これは現在可能になっています。それらデータを利用して、ダイヤモンドが特定の場所でスタートし、パイプライン全体にわたって旅を続けたことを証明できます。」と同氏は説明する。

Sarineのシステムでは、ダイヤモンド原石は鉱山でスキャンされ、加工業者で再度スキャンされる。同社はTracrおよびLucara Diamond Corporationと提携しており、またより多くのダイヤモンド原石生産現場へのアクセスを得るために他の鉱山会社とも協議中だ。同社はすでに、カットプランニング、カット、研磨の目的でSarine社のシステムを利用しているダイヤモンド加工企業とのネットワークを築いている。

Sarineはこれらのスキャンデータを取得して比較し、2つのデータセットに一致するシミュレーションを作成する。ダイヤモンドの形状、サイズ、インクルージョンの位置や形状、蛍光性などの特定の要素がこの方程式の一部だ。スキャンはダイヤモンド加工のさまざまな段階で継続され、Sarineは元の原石との一致を確認、維持するためにこれらのデータを利用する。

これらのデータ取得によって提供されるものの1つが、Sarine Diamond Journey(ダイヤモンド・ジャーニー)プログラムだ。このプログラムでは、小売業者が各ダイヤモンドのストーリーを消費者と共有できる。ジュエラーはDiamond Journey レポートが付いた商品を調達することにより、小売レベルまでの検証された所有権の履歴があることが保証される。ブロックによると、Diamond Journeyプログラムのデータは他のブロックチェーンプラットフォームとも互換性があるという。

Sarine Diamond Journey レポート
Tracr

Tracrはデビアスによって開発されたシステムだが、業界全体で独立して機能するプラットフォームを目指していると報じられている。しかしそれでも、デビアスのダイヤモンドにアクセスでき、同社のサイトホルダーとの強い連携がある。TracrはSarineまたGIAとも提携しており、これらのプログラムと互換性がある。同社によると、プラットフォームには約260万点のダイヤモンド原石と40万点のポリッシュダイヤモンドが登録されているという。

「Tracrは、深さ、確実性、規模の点で業界にとって最適なスポットを見つけました。」とCEOであるウェスリー・タッカーは言う。「トレーサビリティは(どこでも)始められるわけではないと思います。(スタート地点が不適切な場合)立証責任が決して十分ではないからです。完全な出所トレーサビリティを必要とする(起源を示す)このマクロトレンドは、なくなることはありません。」と述べた。

タッカーは、Tracrが企業、施設、実際のダイヤモンドを追跡し、測定していると説明する。プログラム参加者は、デビアスのベストプラクティス原則(BPP)に従うか、責任あるジュエリー協議会(RJC)のメンバーである必要がある。

生産者は、採掘段階でダイヤモンド原石をスキャンする際に原産地を記録し、「デジタルツイン」をプラットフォームにアップロードする。これにより、ダイヤモンドの真正性と出所の記録が作成される。

ダイヤモンド原石は工場で再度スキャンされ、アルゴリズムがこのスキャンを鉱山からのスキャンと照合する。加工が進み、研磨されたダイヤモンドとして手渡されると、各当事者は取引データをブロックチェーンに追加し、サードパーティの監査により商品の分離と完全性が確保される。最後に、ジュエラーはダイヤモンドの旅を示すデジタルデータにアクセスできるようになる。

Tracrは、3グレイナー(約0.75ct)以上の宝飾品質のダイヤモンド原石のみをスキャンする。デビアスはボツワナ、カナダ、ナミビア、南アフリカの同社のすべてのダイヤモンド原石を集約しているため、同社は原産地を単に「DTC」と宣言している。集められたダイヤモンド原石はボツワナでスキャンされるが、デビアスは別の提携取引センターでもダイヤモンドをスキャンしており、これにより商品の原産国を個別に開示することが可能になる。Tracr もこれに対応する予定だという。

Tracrのプロセス

フィジカル・アイデンティファイア

Authentia

Authentiaの創設者であるブルーノ・スカーセリは2012年という比較的早い時期にダイヤモンドへのマーキングをテストしている。彼はローレスおよびインターナルフローレスのダイヤモンドへナノテクノロジーで識別マーキングを施し、それらを3つの異なるグレーディングラボに提出した。ダイヤモンドはマーキング前と同じグレードで返送され、ダイヤモンドの品質に影響を与えることなくこのテクノロジーを適用できることが実証された、と彼は回想した。

ナノテクノロジーはさまざまな業界で長い間使用されてきまたが、ダイヤモンドへの応用は比較的新しいものだ。テストから10年の間に、スカーセリはダイヤモンドのトレーサビリティの基礎としてナノマーキングを使用するブロックチェーンプログラムを開発した。

結果として生まれたプラットフォームであるAuthentiaは、ダイヤモンド原石の段階でナノマーカーを適用し、ダイヤモンドの起源を証明する法的文書に基づいてダイヤモンドに関する情報をブロックチェーンにアップロードする。ナノマーキングとブロックチェーン記録を組み合わせることで、ダイヤモンド原石が所有者を変えるときに、ダイヤモンドの起源を証明するデータをシームレスに転送できるという。

デジタル記録は、ダイヤモンドのカット、研磨、その他のパイプラインを通じて追跡される。一方、研磨段階では追加のナノマーキングが行われ、ダイヤモンドがその後の過程を通じて不変の方法で識別される。

同社はダイヤモンド業界の透明性を確保するため、独自の原産地証明書と所有権証明書を発行するとスカーセリは強調する。これらのダイヤモンドを購入する消費者は、原産地、証明書、以前の所有者など、ダイヤモンドの履歴の詳細かつ永続的な記録にアクセスできるようになる。

​​スカーセリによると、Authentiaは南アフリカの約120の沖積鉱山会社と協力し、最近南アフリカダイヤモンド生産者協会 (SADPO) とも覚書を締結して、メンバーの追跡可能性を向上させた。同社はアフリカダイヤモンド生産者協会 (ADPA) とも同様の覚書を締結した。スカーセリは、年末までにAuthentiaブロックチェーンに約280万~300万カラットを登録する予定だという。

GIA

宝石研究を基盤とする組織として、GIAはトレーサビリティに科学的なアプローチを取っていると、最高執行責任者のプリティッシュ・パテルは説明する。GIAはダイヤモンド原石プログラムに基づき、原石を評価し、そしてグレーディングのために戻ってきたポリッシュダイヤモンドを分析してそれぞれの一致を確認する。

このプログラムの参加者(採掘業者、入札会社、製造業者)は、ダイヤモンド原石を密封されたパーセルに入れて、ダイヤモンドのキンバリープロセス(KP)証明書とともにGIAのラボに送る。GIAはダイヤモンド原石をそれぞれ評価し、原石の原産地を示す識別番号を割り当てる。GIAのラボは原石をプロバイダーに送り返し、ダイヤモンドは加工される。

加工されたダイヤモンドがグレーディングのためにGIAに戻ると、GIAは独自の方法に基づいてポリッシュダイヤモンドを分析し、研磨済みのそのダイヤモンドが関連するIDを持つダイヤモンド原石から加工されたことを確認する。その後、ダイヤモンドの原産国を証明するダイヤモンド原産地レポートを発行する。他のプログラムでは、その情報を使用してトレーサビリティを裏付けることができる。

またGIAは、第三者の監査人によって製造業者のプロセスを検証するソース検証サービスも提供している。監査人は、企業がダイヤモンドを追跡する方法、収集した情報、サプライチェーンの文書などの変数を確認する。企業が審査されると、サービスを通じてダイヤモンドを提出し、GIAにダイヤモンドの起源を知らせることができるとパテルは説明する。これは、その企業による起源検証の主張が信頼できるという検証を得たためだという。

Opsydia

オックスフォード大学の研究から生まれたOpsydiaは、ダイヤモンドの研磨段階で各ダイヤモンドに固有の識別子を刻み込む。この識別子はダイヤモンドを検証し、さまざまなトレーサビリティ企業が収集するすべての情報とリンクできると、CEOのアンドリュー・リマーは説明する。また、刻印はカットと研磨で消えてしまうため、原石の段階では適用できないと、同氏は指摘する。

リマーによると、ナノスケールの刻印の重要な要素は、同社がダイヤモンドの品質に影響を与えることなく刻印をダイヤモンド内に刻むことができることであり、この刻印は削除できない。

Opsydiaには独自のトレーサビリティ・ブロックチェーンプログラムはないが、同社の技術は他の技術と連携しており、このマークはポリッシュダイヤモンドとグレーディングレポート、ブロックチェーンレコード、またはブランドジュエリーの原産地との物理的なリンクを提供する。同社は、複数のトレーサビリティ提供企業と協議して、自社の技術を各社のシステムに統合している。

「当社は技術にとらわれず、ジュエラーやメーカーが使用しているトレーサビリティプラットフォームと統合できることを非常にうれしく思っています。」とリマーは述べる。Opsydiaは近い将来、ジュエラーが店頭でナノ刻印を消費者に見せ、検証できるようにする「ビューアー」を発売する予定だという。

Provenance Proof

色石からスタートしたProvenance Proofは、エメラルドに関する画期的な研究を活用している。以前はGübelin Gem Labの一部であったこのグループは、エメラルドの原石にナノ粒子溶液でタグを付け、宝石の品質に影響を与えることなく永久的に目に見えないマークを残すことに成功した。

エメラルドは、ナノ粒子を注入できる亀裂があるという点で特徴的であると、Provenance ProofのCEOであるクレメンス・リンクは説明する。独立した監査人鉱山現場でエメラルドをバッチ溶液に「浸す」ことで、エメラルドに物理的なトレーサーをタグ付けし、トレーサーはカットと研磨のプロセスを経てもそのまま残る。

ただし、ダイヤモンドやその他の宝石については同じ技術が適用できない。それらの宝石はより小さく、またエメラルドに特徴的な亀裂がないためだ。「ダイヤモンドにソリューションを提供することには躊躇しました。カット施設でしか追跡を開始できないことがわかっていたからです。」とリンクは回想する。「しかし、私たちはすぐに、残りのサプライチェーン全体にわたって物理的な追跡可能性を提供することに優位性があることを認識しました。」とのべる。

Provenance Proofは、エメラルドに適用されているのと同じナノ粒子ソリューションを使用して、ジュエラーにポリッシュダイヤモンドをカット施設まで遡る安全で物理的な方法を提供する。同社はまた、マークされたダイヤモンドを追跡するためにエメラルドブロックチェーンシステムを拡張した。鉱山でダイヤモンド原石をブロックチェーンに入力し、パイプラインのさらに下にある宣言にリンクすることができ、他のブロックチェーンプログラムに簡単に接続できるとリンクは述べている。

「さまざまなデジタル追跡ソリューションの相互運用性は、業界にとって重要なことの1つです。」と彼は説明した。

デジタルコンパイラー

Diatrace

Diatraceのシステムを開発したDiatechのディレクター、ヴィニット・ジョガニは、ダイヤモンドの追跡に取り組む際、総合的な視点で捉えているという。

「なぜトレーサビリティを行うのかを問わなければならない。」とジョガニは語った。「ダイヤモンドの倫理性を示すことが目的であるなら、倫理性とは原産地を特定することだけではない。」と同氏は指摘する。ジョガニは、Diatraceは倫理基準への取り組みにおいて、環境、社会、ガバナンス(ESG)の要素を網羅していると説明する。

同社は、ダイヤモンドやジュエリーのデータをブロックチェーンプラットフォームにアップロードするユーザーをガイドするプロセスを構築した。人工知能(AI)を使用して各ダイヤモンドの特定の特性を認識し、ブロックチェーン上にダイヤモンドの不変のデジタル記録を作成する。この記録はダイヤモンドのデジタルパスポートとして機能し、原産地を記録し、サプライチェーン全体でその真正性を検証すると同社は説明する。データはダイヤモンドの旅のどの時点でもアップロードでき、情報は各段階間の取引を通じて転送されるとジョガニは付け加える。

Diatraceは、監査を通じてこのプロセスをバックアップし、ダイヤモンド企業の持続可能性とESGの資格を評価する。監査は、その企業の環境フットプリント、労働環境に関連する社会問題、企業の社会的責任 (CSR) の実践、ガバナンスに焦点を当てている。

「私たちは、起源の物語を強調する業界の短期的なニーズから一歩離れて、本当に重要なことを認識する必要があります。」とジョガニは述べる。「長期的な要件は、価値観と信頼の上に築かれた天然ダイヤモンドのブランドを保護することです。」と彼は述べた。

また、ロシア産ダイヤモンドに対する現在の制裁は、企業がトレーサビリティ対策を採用する動機になるかどうかはわからないが、そうすることで倫理性を示すのに役立つと伝えれば、企業はそれを検討する可能性が高くなると彼は主張した。

Everledger

業界外からの企業であるEverledgerは自らを「トレーサビリティが不可欠であるという認識を痛切にもたらした先駆者」だと考えていると、創業者兼CEOのリアン・ケンプは語る。

彼女は、完全で100%科学的に証明された完全な流通経路のトレーサビリティは、必ずしも現在の技術や単一の技術では達成できないと警告する。「プロセスに内在する課題と限界を認識することが重要です。」とケンプは語る。「多くの場合、完全なトレーサビリティは現実ではなく願望のままです。」と彼女は述べた。

Everledgerの目標は、これらの制約を考慮して可能な限り最高の情報を提供し、トレーサビリティの確実性のレベルについて透明性を保つことだと彼女は述べる。

2015年に開始されたEverledgerのブロックチェーンソリューションは、AI、機械学習、検証済み認証情報、トークン化、ブロックチェーン、IoTを網羅する不変のデジタル台帳を作成するとケンプは説明する。

同社は、バリューチェーン全体にわたってダイヤモンドに関するデータをアップロードするために、複数のテクノロジープロバイダーを利用している。鉱山と製造業者でダイヤモンド原石同士をマッチングさせる同社のアプローチでは、ダイヤモンドの利用可能なデジタルデータを活用している。ダイヤモンド原石とポリッシュダイヤモンドのマッチングでは、他のプロバイダーの追跡技術にリンクでき、ポリッシュダイヤモンド同士のマッチングでは、製造業者の機械が自社の施設でポリッシュダイヤモンドに対して作成したデジタル「フィンガープリント」をEverledgerシステムが保持し、比較と分析に利用できるようにする。

このプラットフォームには、取引ごとにサプライ チェーンを通じたダイヤモンドの流れを追跡する保管管理システムもある。これには、採掘記録、KP証明書、輸出入文書、販売請求書などのデータが含まれている。

「当社のシステムにより、原産地の確認、輸送経路の追跡、倫理基準の記録、環境への影響の測定が簡単になります。」とケンプは説明する。「これには価値交換、ストーリーテリング、コンプライアンス、そして世界貿易における信頼と持続可能性の新時代の促進が含まれます。」と彼女は述べる。

iTraceiT

iTraceiTのCEO、フレデリック・デグリースは、業界内での多様な経験を活かしてiTraceiTプラットフォームを運営している。

「ダイヤモンドのサプライ チェーンは複雑で、さまざまな状況で運営されているさまざまなタイプの企業が存在することを認識することが、当社のアプローチの常でした。」と同氏は述べる。

課題は、鉱山や製造業者だけでなく、すべての段階でダイヤモンドをマッピングすること、つまり、すべての人を関与させ、それをすべてのダイヤモンドに適用することだと彼は説明する。これには、他の多くのトレーサビリティソリューションが対応していないメレサイズのダイヤモンドも含まれる。

iTraceiTシステムは、ブロックチェーン上のダイヤモンドに関する特定の情報にアクセスするためにQRコードを使用する。データ収集は通常、ダイヤモンド原石の段階から始まり、参加する鉱山会社または製造業者が鉱山名、KP証明書、その他の関連文書などの詳細をアップロードする。関係者は、小売業者に至るまで、サプライチェーンのどの時点でも追加のデータや文書を添付できる。ユーザーはQRコードをスキャンしてこれらのデータを閲覧でき、同社は情報の正確性について第三者による法的検証を提供するオプションをも追加している。

このプラットフォームには通常、さまざまな出所からのダイヤモンドが混在するパーセルで届く混在品に関する宣言も含まれている。iTraceiTはサプライヤーに対し、生産地を知っている場合でも知らない場合でも、各出所からの商品の割合を「知る限り」宣言することを義務付けている。後者の場合、サプライヤーは商品を「出所不明」として開示する必要がある。

iTraceiTソリューションは、あらゆるシステムやブロックチェーンに接続できるとデグリースは述べている。つまり、ダイヤモンドが別のプラットフォームによって鉱山からの追跡の旅が開始され、iTraceiTを使用するメーカーに渡った場合、データはそれとともに転送できる。その後、ダイヤモンドが別のブロックチェーンを使用する小売業者に販売された場合も同様だ。

「私たちはソリューション間の接着剤になることができます。」とデグリースは断言する。「情報がiTraceiTブロックチェーンに引き込まれるか、別のプラットフォームに引き渡されるかは、私たちにとってそれほど重要ではありません。」と彼は述べた。

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