IGIは12月20日の上場を目指す

世界第2位のダイヤモンド鑑定機関であるIGI(国際宝石学研究所)はインドの証券取引所での12月20日の上場を目指している。

12月6日付の613ページの目論見書によると、新規株式公開は12月13日から17日で最初の入札が開始される。IGIは422億5000万ルピー(約4億9700万ドル)の調達を希望しているが、これはブラックストーン・グループの子会社であるBCP Asia II TopCoが2023年に同社に支払った5億6965万ドルをわずかに下回る。

マネージングディレクター兼CEOのテフマスプ・プリンターはCNBCに対し、IPO後もブラックストーンは引き続きIGIの76%を所有すると語った。 (ブラックストーンは現在、IGIの株式を100%所有している。)「ブラックストーンは今後10年間、(IGIを)所有することにコミットしていると思う。さらに数年延長される可能性もある。」と同氏は述べた。

プリンターによると、今回の株式公開でIGIは総額約21億ドルと評価されている。

目論見書によると、IPOの収益の一部はIGIのベルギーとオランダの関連会社の買収に充てられ、残りの大部分は「一般的な企業目的」に充てられる。IGIは31のグレーディングラボと18の学校を運営している。

目論見書によると、ラボグロウンダイヤモンドはIGIの収益の約59%を占め、天然ダイヤモンドはわずか19%であるという。

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「ラボグロウンダイヤモンドは新しい商品で、私たちはその頂点に立っている。」とプリンターはCNBCに語った。「天然ダイヤモンドはユニークだ。ラボグロウンダイヤモンドは人工ダイヤモンドなので、生産はより標準化されている。したがって、ラボグロウンダイヤモンドのグレーディングに関しては規模の経済が働いている。」と説明した。

目論見書には、IGIのラボグロウンダイヤモンドのグレーディングの多くは、ダイヤモンド生産者の工場内で「IGIの鑑定士と、IGIがグレーレディングの特定の基本手順について手今日したトレーニングに参加した顧客の従業員によって行われている。」と記されている。

業界評論家のアヴィ・クラウィッツは、このような体制は「警鐘を鳴らすかもしれない」と述べ、IGIが今夏の目論見書草案で、このような状況では「監視が弱まる可能性がある」と認めたことを指摘している。

12月6日の目論見書では、IGIは「鑑定士の品質チェックと定期的な校正を行って、鑑定技術を再評価して調整しているが、そのような対策は、鑑定士や第三者による鑑定ミスや詐欺のあらゆる事例を防ぐのに効果的ではない可能性がある。」と述べられている。

買収後、IGIは13のインファクトリーラボ(工場内ラボ)を所有することになり、そのうち12はインド、1つは米国にある。

目論見書には、IGIが9月2日にインド企業省からブラックストーンによる買収前の特定の会計問題でコンプライアンス違反があったとする書簡を受け取ったことも記されている。同社は、問題の一部は修正済みで、その他の問題もコンプライアンスを遵守していたと考えていると述べている。それでも、目論見書ではIGIが「この点で罰金やその他の規制措置の対象となる可能性がある。」と警告している。

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