
南アフリカのケープタウンで開催された2025年マイニング・インダバ会議において、2月3日の記者会見でデビアスとボツワナ政府の代表者らは、新契約にボツワナ産ダイヤモンドの原産地マーケティング計画が含まれることを明らかにした。
ボツワナのボゴロ・ジョイ・ケネウェンド鉱山・エネルギー大臣は、「ボツワナ産ダイヤモンドをボツワナ産として特別にマーケティングすることは、我々にとって非常に重要である」と述べた。「今回の契約で初めて、ボツワナ産としての特別なマーケティングに焦点が当てられることになる」と説明した。
デビアスのアル・クックCEOは、今後のマーケティング活動においてボツワナがより大きな発言権を持つことになると述べた。「初めて、両者が共同でダイヤモンドのマーケティング方針を決定する委員会が設置される」としている。
新契約は10年間有効で、新たな展開として5年間の延長オプションが含まれている。クックCEOは「この契約の交渉には5年以上、ほぼ6年を要した。両者とも10年を超えて延長できる可能性を望んでいた」と述べた。
また、米国のダイヤモンドジュエリー需要に関して、2024年11月から12月にかけて前年比約8%増加したことを明らかにした。
一方、デビアスの親会社であるアングロ・アメリカン社のダンカン・ワンブラッドCEOは、2025年末までにデビアスの分離売却を目指す方針を示した。また、ボツワナ政府が現在保有する15%の株式持分の増加に関心を示していることも明らかにした。
(注:マイニング・インダバは、アフリカ最大の鉱業投資会議)
この新契約は、ダイヤモンド市場の安定性と信頼回復に寄与することが期待されている。
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