
13日夜、ジュネーブオークションにて、地中海ブルーダイヤモンド(Mediterranean Blue diamond)が1790万スイスフラン(約30億1100万円)で落札された。これは今年のオークション宝石売却額としては最高額だ。
クッションモディファイドブリリアントカット、10.03カラット、ファンシービビッドブルー、VS2クラリティの地中海ブルーダイヤモンドは、1カラットあたり210万ドル(約3億450万円)で落札され、5月13日に行われたサザビーズジュネーブハイジュエリーセールを彩った。サザビーズによると、落札者はアメリカ人の個人コレクターだという。このダイヤモンドは全体的に「大きな関心」を集めたが、最終的には2人の「熱心な」購入者による3分間の入札合戦の末に落札された。
この原石は、南アフリカのカリナン鉱山で2023年にペトラ社によって採掘された31.94カラットのもので、これが研磨されて地中海ブルーダイヤモンドが誕生した。サザビーズは落札価格を約2000万ドル(約29億円)と予想していたが、ディーラーの間では最大3000万ドル(約43億円)に達する可能性があると見られていた。最終的な落札価格は予想範囲内に収まったことになる。一方、クリスティーズの5月14日ジュネーブマグニフィセントジュエルズセールでは、23.24カラットのペアシェイプ、ファンシービビッドブルーダイヤモンド「ゴルコンダブルー」(予想落札価格最大5000万ドル:約72億円)が委託者によって出品が取り下げられたため、地中海ブルーへの期待はさらに高まっていた。
オンラインダイヤモンドジュエラー「77 Diamonds」のマネージングディレクター、トビアス・コルミンドは、「このダイヤモンドは2000万ドルの予想価格を上回り、大きな関心が寄せられていたことがわかる」と述べた。「しかし、米中貿易摩擦など、広範な不確実性が入札者の自信を弱め、さらに活発な雰囲気になる可能性を抑制した可能性がある」付け加えた。
このオークションでの総売上高は4210万スイスフラン(約73億3000万円)だった。
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