GIAが新しいダイヤモンドトレーサビリティサービス “GIA Source Verify™”を発表

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世界情勢の緊張はダイヤモンド業界にも大きな影響を与えており、ダイヤモンド原産地の透明性はこの状況で特に重要性を増してきているトピックのひとつになっている。

このような状況の中、米国宝石学会(The Gemological Institute of America – GIA)は、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの両方に対して原産国を開示する消費者向けのサービスを開始することを明らかにした。

このサービスは『GIA Source Verify™』と呼ばれ、現在開発中であると月曜日(2022年4月18日)にGIAより発表された。

公式にGIAより開示されている情報によると、「このサービスは、キンバリープロセス証明やサプライヤーなどが提供する請求書など、第三者の検証済みドキュメントに基づき、既存のプロセスを活用して、天然ダイヤモンドの採掘国、ラボグロウンダイヤモンドの製造国を検証する。このオプションサービスは追加料金なしで提供され、原産地情報はGIAのオンラインレポートチェックサービスを通じて簡単にアクセス可能。」となっている。
このサービスは現在はまだスタートしておらず、近い将来にサービスを開始することを期待しているとGIAは述べている。

GIA Source Verify™のWebサイトでは、「透明性によって消費者を保護する」として、このサービスのコンセプトと概要が説明されている。

GIAのCEOであるスーザン・ジャックは「このサービスは、私たちの重要な使命である消費者保護の延長にある」と述べた。 「これまで以上に、GIAは消費者が求める重要なダイヤモンドソース情報と、購入決定の自信を提供することで、消費者保護の独自の立場にある。これは正しいことであり、また適切なタイミングだ。」と続けた。

また、アメリカ宝石協会(The American Gem Society – AGS) のCEO、キャサリン・ボドーは「このGIAの新しいサービスは、消費者の認知度と信頼度の高い機関からの透明性の高いダイヤモンド原産地ソリューションになる」と述べている。

エシカル消費が進むにつれてダイヤモンドの流通透明性や環境負荷に対する消費者からの要求が高まっている現在、トレーサビリティそれ自体がダイヤモンドの品質を表すものではないとはいえ、透明性という要素が消費者にとってダイヤモンド及びブランドのイメージを左右するものであることは否めない。各企業や組織がさまざまな取り組みを進める中、GIAの新しいサービスは業界に一つの回答を与えるものになることが期待できる。

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