ラボグロウンダイヤの婚約指輪が50%超え、全体では支出が減少

米国のカップルが昨年婚約指輪に費やした金額は、ラボグロウンダイヤモンドのセンターストーンの人気が高まったことにより、前年比5%減少した。

結婚情報サイト「ザ・ノット」の報告によると、最近の調査に参加した消費者が2024年に婚約指輪に支払った平均額は約5,200ドルで、前年の5,500ドルから減少した。この数値は2022年から10%、2021年から13%の減少となっている。この減少は、初めてセンターストーンの購入の50%以上がラボグロウンダイヤモンドとなったことと時を同じくしている。2024年の婚約指輪におけるラボグロウンダイヤの傾向は、前年比6%増、2019年比40%増という結果が調査で明らかになった。

「ラボグロウンダイヤモンドの人気上昇が婚約指輪の平均コスト減少を促進している」と「ザ・ノット」は説明している。「2024年はその傾向の継続となった。」と分析した。

ラボグロウンダイヤモンドの需要は、天然ダイヤモンドの婚約指輪の平均価格が7,600ドルであることを考慮すると、ダイヤモンドのセンターストーンの平均重量にも影響を与えている。「ザ・ノット」によれば、2024年のセンターストーンの平均は1.7カラットで、3年前の平均1.5カラットから増加した。

回答者のほぼ4分の3が、ダイヤモンドの形状として次の4つのシェイプのいずれかを選択した。ラウンドカットを選んだのは28%、オーバルカットが25%、エメラルドカットが10%、プリンセスカットが10%であった。金属に関しては、昨年の婚約指輪の70%以上がホワイトゴールドまたはイエローゴールドを採用していた。ただし、イエローゴールドの人気は前年比5%増加した一方、ホワイトゴールドは3%減少した。

プロングセッティング(爪留め)は依然として主流であり、調査対象者の35%がこれを購入している。一方、新しいスタイルがトップ2に食い込んだ。石座の基部周囲にダイヤモンドを取り巻いた「隠れたヘイロー(The hidden halo)」は回答者の18%を引きつけ、センターストーンの外周にダイヤモンドを取り巻いた通常の「ヘイロー」を追い抜いた。ヘイローのスタイルは調査対象者の13%の選択肢となった。

消費者はまた、購入についてより慎重になっている。「ザ・ノット」によると、プロポーズする側の54%が婚約指輪の選択と購入に1〜4ヶ月費やし、25%はそれ以上の時間を必要とした。ショッピングに費やす時間の増加は、回答者が訪れた店舗数の増加によるものである。2024年にはプロポーズする側は平均して5つの宝石店を訪れているが、2022年と2023年はともに2店舗のみであった。大多数が購入前に実物の指輪を見ることが重要だと指摘している。

「ザ・ノット」は2024年に結婚した約17,000組のカップルを対象に調査を実施している。

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