国際ダイヤモンド業界市場 週間レポート 24.02.22[RAPAPORT]

米国の小売売上高は時期的に低迷しており、商品不足がラウンドの価格をサポートしている。
1ct及び2ct、F – I、VS2 – SI2、RapSpec A3+ の商品の需要が高く、VVSの需要は低い。
米国のディーラーはインドの価格引き上げに抵抗している。
3月1日のG7制裁実施に先立ち、”Rapaport US Diamond Protocol”は支持を獲得している。
2月26日の週のデビアスのサイトでは安定した価格が予想される。
デビアスの2023年の原石売上高は-40%で36億ドル、基礎損失は3.14億ドル、平均カラット単価は-25%で147ドル/ctとなった
デビアスは、ライトボックスで販売するラボグロウンダイヤモンドの低価格化をテストする。
ペトラの会計年度上半期の売上高は10%減の1.88億ドル、損失は1,100万ドルとなった。
ルカラの2023年の収益は17%減の1.77億ドル、損失は2,000万ドルだった。同社はHBと新しい契約に署名した。
中国市場は香港ショー(2月29日~3月4日)に向けて準備を進める。
GIAがドバイラボを開設。

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ファンシーシェイプ

インドの多くの製造業者は昨年ラウンドからファンシーに製造を移行したが、後の販売不振と需要と供給の不均衡により、オーバルとペアの在庫が大量に残っている。売り手は価格に柔軟性を持っている。0.50~0.70ctのサイズが最も弱い。ハート、プリンセス、スクエアクッションの売れ行きは低い。長いオーバル、ペア、ラディアント、クッションは価格が高くなっている。縦横比が中程度又は短い商品は販売が難しい。供給不足によりマーキスの価格は堅い。優れたカットのダイヤモンドは少なく、価格も高くなっている。消費者は様々なカットを求めており、小売業者はそれに応えている。特に大きいサイズは通常よりも高値になっている。メイクの良くないファンシーは動きが悪い。

アメリカ

小売市場は時期的に活動が低い。一部のジュエラーはバレンタインの動きが鈍かったと報告している。ディーラーは適切な価格で良い商品を見つけるが困難。米国の買い手とインドの売り手は価格に妥協して取引するより取引から手を引くことを選択している。ラウンド、2ct以上、F – I、VS1 – SI2、RapSpec A3+のダイヤモンドの需要は安定。

ベルギー

ポリッシュダイヤモンドセクターを支えるインドからの供給量が減少。ラウンド、1 ~ 2ct、F、VVS – VSは品薄のため市場は良好。ディーラーは目先のビジネスよりもネットワーク作りと将来の販売の確保に重点を置き、2月29日からの香港ショーに向けて準備を進めている。デビアスのサイトを前に原石市場は安定。

イスラエル

米国と中国の売上が低迷する中、取引は低い。2023年後半から価格は上昇しているが、ディーラーらは売却すべきか、それとも高値がつくチャンスを待つべきか迷っている。1 ~ 2ct、VS2 – SI2、RapSpec A3+ ダイヤモンドの需要は安定。蛍光性の強いダイヤモンド、またブラックセンターのダイヤモンドは低価格であっても需要が低い。

インド

メーカーはポリッシュダイヤモンドの生産を徐々に増やしている。海外需要は低迷しているが国内販売が市場を支えており、ラウンド、0.30 ~ 0.90ct、D ~ G、VVS1 ~ VS2、RapSpec A3+ ダイヤモンドへの需要が高い。品薄の商品を厳選している。カッターは依然としてラボグロウンダイヤモンドの加工で工場を稼働させている。

中国・香港

旧正月の期間で取引市場は閑散。ジュエリーメーカーは2月26日の週から操業を再開する見通し。小売業の活動が活発化し、従業員のボーナスシーズンにはゴールの方がダイヤモンドよりもよく売れた。3月の香港ショーを前にサプライヤーは問い合わせが増えている。0.50 ~ 1ct、D – I、VVS – VS、3EXの需要は安定。

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