ボツワナ大統領、全ダイヤモンドの国内研磨を強く要求

ボツワナのドゥマ・ボコ大統領が、同国鉱山から産出される全てのダイヤモンドを国内で加工すべきであると提唱した。これは大幅な政策転換を示唆するものだ。

現地メディア『ザ・プロジェクツ・マガジン』が伝えたところによると、ボコ大統領は「我が国はいかなる鉱物も未加工のまま国外へ持ち出されることのない段階へと移行しつつある。ダイヤモンド原石がそのまま輸出されることはなくなり、全て国内でカット・研磨されることになる。銅精鉱もまた、国内で付加価値を付けずに輸出されることはなくなるだろう」と語った。

現在、ボツワナ産ダイヤモンド原石の大部分は、カット・研磨のためインドやその他の加工センターへ送られている。これまでボツワナ政府とデビアスは、企業に対し国内工場設立を促す優遇策を講じてきたものの、事業コストの高さがネックとなり、その進展は限定的であった。

同ニュースメディアがフェイスブックページで公開したレポートによると、ボコ大統領はラモツワ村での地域集会において、現地語のセツワナ語で演説。国家経済の変革を目指し、政府が強力なベネフィシエーション(資源の高付加価値化)プログラムに取り組んでいると述べたという。この政策が実現すれば、世界のダイヤモンドサプライチェーンに大きな影響を与える可能性がある。

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