インスタグラムからの集客を中心に宝石のプライベート外商を行う櫻井彩子氏(M&A jewelry)が、3月、都内の高級ホテルで展示会を実施。定番のデザインから展示会場先行のお披露目商品まで、合計500点をラインナップ。招待制の人数制限を図った3日間で50名が来場し、約2500万円を売り上げたとしている。
櫻井氏は「宝石にブランド料は必要ありません」と語る。
櫻井氏の母親の家業が宝石卸業で、銀座和光の宝飾売場出身の母親から宝石の基本を学び、30歳で宝石商として独立。2019年10月からInstagramで情報発信を始めた。
櫻井氏は「市場価格に比べるとブランド料がないため良心的かつ適正な価格です。母から引き継いだ「宝石商」という職業を令和の時代に合わせ、SNS で発信したところ、たちまち問い合わせが殺到する人気のアカウントになりました」と説明。
また、「自分のワードローブや職業に合った適切なジュエリーを良心的な価格で提案してくれる 「外商スタイル」が、若い世代には新鮮に映り、店舗からではなく、インスタグラムから宝石を購入するという現象が密かに起きています」と解く。さらに、「 宝石は男性に買ってもらうものではなく、自分で自分のために買う女性が増える中、気軽に相談できるプライベートコンシェルジュのような存在の宝石商は、ジュエリーを買うというハードルを下げてくれる」と説明している。
現在の顧客は600名。女医や芸能人、主婦、会社員まで幅広い層を持ち、公式ラインに1600人が登録。リピート率は100%とする。通常はセキュリティと複数の商品を持ち出すことが難しいため1対1の外商スタイルとしているが、多くのジュエリーを見てもらい、話す機会を作りたいと今回の展示会を開いた。
最後に櫻井氏は「新型コロナウイルスにより、マスク着用が平常化している中、顔まわりを明るくしてくれるジュエリーの輝きは、女性にとって気持ちを明るく前向きにしてくれるだけではなく、自分を信じるパワーになると思います」と語っている。
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