GIAの季刊誌であるGem & Gemologyの最新号で、合成モアサナイトに関する2件の詐欺未遂事件が取り上げられた。
ひとつのケースは、ニューヨークのGIAラボに提出された7.42ctの原石だ。これは天然ダイヤモンド原石の外観を模倣するため、ステップ状のエッジと表面のテクスチャが再現されており、天然ダイヤモンド原石の特徴である八面体に加工されていた。
もうひとつのケースは、ガードルに(偽物の)GIAレーザー刻印が施された1.71ctのスクエア・モディファイド・ブリリアントで、ムンバイのGIAラボに提出された。宝石学的分析、及び分光学的検査によって、それが合成モアサナトであることが判明した。
GIAは、ダイヤモンド原石として提出された合成モアサナイトについて「このような、消費者を欺く意図を持って加工された素材は、宝石取引の完全性を損なう可能性があるため、今回のケースは宝石鑑別に注意する必要があることを思い起こさせるものになった。」と述べた。
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