PhotoScribeがダイヤモンドの同一性検証の特許を取得

セキュアマークは、刻印されたマークと秘密のデータセットを組み合わせて、ダイヤモンドの同一性保証を提供するという。

ダイヤモンド刻印のイノベーター企業であるPhotoScribe Technologiesは、ダイヤモンドの正確な識別保証のための特許を取得した。このユニーク・セキュア・プロダクトID(USPID)特許は、安全なマークを使用してダイヤモンドの同一性を検証するとPhotoScribeは述べている。

各セキュアマークには2つの要素がある。1つ目の要素は、バーコード、シリアル番号、またロゴなど、ダイヤモンド上にはっきりと見えるマークだ。

2つ目の要素は秘密のデータセットで、これは見たり認識したりすることはできないが、それぞれのダイヤモンドに由来するデータセットとなっている。例えば、刻印が特定のファセットジャンクション(面の境界線)からの距離やガードル上の正しい位置にあるか、特定のインクルージョンとの位置関係などによって識別されるという。

この隠れたデータセットは、天然ダイヤモンドかラボグロウンダイヤモンドかに関わらず、それぞれのダイヤモンド毎に生成される。この2つの要素の両方を使用することで、ダイヤモンドの同一性を検証し、偽造品を簡単に識別できる。このデータセットがダイヤモンドのデータと一致しない場合、そのダイヤモンドは認証されない。

PhotoScribeのCEO、デイヴィッド・ベンダリーは、このデータをオンラインとオフライン2つの方法で保存できると述べている。オンラインの場合、データは事前に保存されたデータベースを使用しクラウドで検証される。オフラインの場合、事前に保存されたデータベースやインターネット接続を必要としないオフラインの自己検証コードを使用するという。

「私の目標は、偽造を排除し、消費者に安心感を与えることで、業界への信頼を高めることです。」とベンダリーは述べる。「製品の安全な識別(方法)は、購入する製品が本物であると信頼できるため、消費者や企業が情報に基づき購入決定を下すのに有効です。」と彼は説明する。

PhotoScribeはまた、同社の主要レーザーシステムであるLMS-650をアップグレードすることによりセキュアマーク技術の導入が可能になり、鑑定機関や取引業者がダイヤモンドの識別を保証できるようになると述べている。PhotoScribeレーザーによって生成されない宝石の識別については、同社はアルゴリズムとデータベースを使用するソフトウェアのみのソリューションを提供すると述べた。

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