国際ダイヤモンド業界市場 週間レポート 24.03.21[RAPAPORT]

市場は遅いが安定。
ポリッシュダイヤモンドの生産は増加し、インドの2月の原石輸入は11ヶ月ぶりに16億ドル(前年比6%減)になり、ポリッシュダイヤモンドの輸出は17億ドル(前年比28%減)となった。
ラパポートは米国内のポリッシュダイヤモンドと、2024年3月1日までに存在していたすべてのポリッシュダイヤモンドを制限から免除するよう求める書簡をOFACに送った。
ロシアへの追加資金をもたらさないポリッシュダイヤモンドに対する制裁の影響があってはならないとラパポートは主張。
ボツワナは、G7の制裁が自国のダイヤモンド産業に悪影響を与える可能性があると警告している。
米連邦準備理事会(FRB)は2月のインフレ率3.2%を受けて金利を5.25 – 5.5%に据え置いている。
シグネットの株価は第1四半期の軟調の中、1日で-12%になり、会計年度第4四半期の売上高は25億ドル(前年比6%減)、利益は6.26億ドル(126%増)となった。
ブリリアントアースの第4四半期の売上は1.24億ドル(前年比+4%)となった。

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ファンシーシェイプ

インドの多くの製造業者は昨年ラウンドからファンシーに製造を移行したが、後の販売不振と需要と供給の不均衡により、オーバルとペアの在庫が大量に残っている。多くの製造業者はラウンドの生産に戻っている。売り手は価格に柔軟性を持っている。下降トレンドが続いており、0.70ctのサイズが最も弱い。ハート、プリンセス、スクエアクッションの売れ行きは低い。長いオーバル、ペア、ラディアント、クッションは価格が高くなっている。縦横比が中程度又は短い商品は販売が難しい。供給不足によりマーキスの価格は堅い。優れたカットのダイヤモンドは少なく、価格も高くなっている。特に大きいサイズは通常よりも高値になっている。メイクの良くないファンシーは動きが悪い。

アメリカ

市場は静かでジュエラーは在庫の購入に慎重。ラウンド、1.75 ~ 2.99ct、F ~ H、VS2 ~ SI2、RapSpec A3ダイヤモンドの需要は安定しているが、一部在庫不足になっている。細長いオーバルとマーキスは好調。

ベルギー

取引が遅く、バイヤーは在庫の購入を控えている。G7制裁がサプライチェーンに及ぼす影響については依然として懸念が残っている。0.30ct未満の需要は安定しているが、1 ~ 3ctのダイヤモンドに対する需要は弱い。バイヤーはカットの品質に重点を置き、完璧なカットの商品のみを扱っている。

イスラエル

米国や中国の需要低迷で取引は軟調。プレミアム(RapSpec A3+)ダイヤモンドの注文は安定。

インド

米国、中国、国内市場からの注文が少なく活動は低迷。1 ~ 1.99ct、G ~ H、VS ~ SI、RapSpec A3+の需要は安定しているが、VVSの需要は弱い。インドの結婚式シーズンが終わり、小さいサイズのダイヤモンドは低下。

中国・香港

時期的に市場は閑散期となっている。本土での宝飾品製造は減速。中国人の消費者はダイヤモンドからより低価格の素材へ移行。ゴールドの販売は好調で、若い消費者はゴールドを良い投資先と考えている。

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