ロシアのダイヤモンド原石生産額は、ロシアに対する制裁と市場低迷によって同国のダイヤモンド販売が妨げられているにもかかわらず、2023年に初めてボツワナを上回った。
ロシア産ダイヤモンドの輸入禁止リストにEU諸国が追加されたほか、インドなどの第三国で加工されたダイヤモンドに対する米国の規則が厳しくなったことなど、ロシア産ダイヤモンドへの制裁が強化されているにもかかわらず、同国のダイヤモンド生産は成長が続いている。
キンバリープロセス(KP)が今週発表した統計によると、ロシアは昨年、3,730万カラットのダイヤモンド原石を生産し、総額は36億1,000万ドル、平均価格は1カラットあたり97ドルだった。2022年の生産量は4,190万カラットで、総額は35億5,000万ドル、平均価格は1カラットあたり85ドルだった。一方、ボツワナの鉱山の生産額は減少した。これは、拡張中のデビアスのジュワネング鉱床での生産品目構成が減ったためと考えられる。2023年には、ボツワナは2,510万カラットを生産し、その総額は32億8,000万ドル、平均価格は1カラットあたり131ドルだった。2022年は2,450万カラットの生産量で総額47億ドル、平均価格は1カラットあたり192ドルだった。
世界のダイヤモンド原石生産量は前年比20%減の127億2,000万ドル。生産量は8%減の1億1,150万カラット。総輸入量は10%減、世界の輸出量は9%減だった。
輸出量の減少は、ロシアからの輸出カラット数が12%減少したこと、ボツワナからの輸出が24%減少したこと、南アフリカからの輸出が45%減少したことを反映している。
2023年ダイヤモンド原石生産額トップ10ヵ国
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