米国宝石学協会(GIA)は最近、興味深いインクルージョンを持つ天然ダイヤモンドを発見した。その一部は生き物のように見えたという。
GIAはGems & Gemologyの最新号で、ラウンド、1.55 カラット、Gカラー、Iクラリティの天然ダイヤモンドに、蝶の群れに似た羽毛状のインクルージョンが大量に含まれていたと報告した。GIAではこのダイヤモンドの内部に、クラウンを通してパビリオンの表面を上向きに突き破るフェザーのようなものを観察した。ダイヤモンド内の鏡像とプリズム像により、これらは白い蝶のように見えた。しかし、インクルージョンはダイヤモンドの上半分とベゼルのファセットを通して見えたため5つのプリズム像が形成され「万華鏡」効果が生まれたとGIAは説明している。
一方、鑑定のために提出された別のラウンドダイヤモンド0.30カラット、Fカラー、VS2クラリティのダイヤモンドには、テーブルに鏡面反射した小さなフェザーが埋め込まれていた。その反射とインクルージョンは「暖かい太陽の光の下で泳ぐ小さな魚」に似ているとGIAは指摘した。ダイヤモンドにフェザーと呼ばれるインクルージョンがあることはよくあるが、魚や蝶のような独特で精密な形は非常に珍しいとGIAは述べた。
また3つ目のダイヤモンドにも注目すべきインクルージョンが含まれていた。ラウンド、0.90カラット、Fカラー、VS2クラリティ、タイプIaのダイヤモンドには、テーブルの表面まで届くフェザーがあった。パビリオンを通して見ると、ファセットによる鏡像が「独特の劇場の仮面」に似た効果を生み出したとGIAは指摘した。
「この印象的なインクルージョンは、ダイヤモンドにインクルージョンが多種多様に存在する可能性があることを示しており、ほとんど忘れられない印象を残します。」とGIAは付け加えた。
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